『あなたの ”志” は何ですか?』


 

私の"志"は1000年以上続く
『温かい社会』を作ることです。

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世直しの作法 

 

2024年は陰陽五行で言うと「甲辰」の年です。
辰年の特徴は「激動」と「変革」です。
それを象徴するかのように1/1、大地震がありました。
 

こういう時だからこそ「動じない心」を持つこと。
緊急時に「命」を救うのは”冷静さ”です。

1/2に発生したJALの事故も、乗客全員が無事だったのは、
クルーの冷静な判断と乗客同士の呼びかけがあったからです。

『荷物を持ち出さないで!』
『添乗員さんの言う通りにすれば大丈夫だから』

乗務員と乗客のチームプレーにより
無事この難を乗り越えました。

「いかなる時でも冷静さを保てる精神力を持つ」
 

特にリーダー的立ち位置にいる方は、

チームに範を示す気持ちで
心を「ニュートラル」に保つ必要があります。
 


(私が「ニュートラル」に戻る時にイメージするもの↑)

 

前回のあらすじ 


世直しの第十五段階
・一番憎い相手をも勝たせる『全員勝利』が
これから国家総動員で目指していく方向性です


といった内容のことを書きました↓


 

 

日本人の体質上、
「ポジティブ」には無理がある
 

 

以前、あのちゃんの記事を書きました↓

 

学生時代、ひきこもりで
友だちがいなかったあのちゃん。

そんなあのちゃんが、
ロンハーの運動会で、
こんなことを言っていました。

あの on X: "ロンハーで泣くとは思わなかった 人と協力しあっ ...


今ひきこもっている人が
あのちゃんの姿を見たら、
泣く人も少なくないと思います。

あのちゃんがティーンに人気なのは、
この「陰」の部分を持ったまま
活躍する姿を見せてくれているから
だと、私は分析しています。

色んな自己啓発本で、
”ポジティブ、ポジティブ!”
と、ポジティブハラスメント
日本中に蔓延しました。

日本人の大部分は、
この西洋式のマインドセットは
合っていないんですね。

これだけ世の中に
本や情報があるのに、
未だどっちつかずの人が
これだけいることがそれを
証明しています。

ただただ、キツいだけ
 

もう答えは出ていると思います。

日本人は無理くり陽気にはなれない。
ならば「陰」を存分に活かしていく
道を探ることだと思います。

 

 

「陰」は「引力」になり得る 

 

私には好きぴがいます。

 

私から見て彼女の良いところは、
何を考えているのか全く読めない
そのミステリアスな部分です。


時間をかけて知っていくと、
一人で悩む癖が強いことが
段々分かってきました。

この前、たまたま連絡をした時、
『死のうと思っていました』
なんて返信が来たので、
予想を超える変化球すぎて
大変びっくりしたものです。

彼女の背中からは、
いつも寂しそうな切なそうな
雰囲気を感じていました。

まさかそこまで自分を
追い込む人だとは、
一ミリも思わなかったです。

笑う時は少女のように笑うけど、
いついなくなってしまうか、
分からない儚さが彼女にはあります。

話は変わりますが、
私は以前、指名制の仕事に
勤めていたことがありました。


私に会うためだけに、
飛行機と新幹線を乗り継いで
私が好きなスイーツを
両手いっぱいに持って、
何度も何度も
会いに来てくださる方がいました。

人柄、礼儀、マナーが
本当に素晴らしくて、
つい私の立場を忘れてしまうほど
おもてなしの精神が強い方でした。

ただ、失礼だと思いながらも
私の方が心配になってくるんですね。

『そんなにお金を使って、
自分の生活は大丈夫なのか?』と。

何度か会っていくうちに
その方の背景が見えてきます。
死を決意していたんですね。

人間は死期が近づくと、
その人の本質が現れます。

その方は、とにかく
自分の持ってるものを全て、
この世に還元してから、
この世を去ろうとするタイプの方でした。

たまたま、私が受け取り手として、
目に止まったようです。

あの手この手で、色んなことで
全力で私が喜ぶように
尽くしてくださいました。

でも、私は人生で
この女性との会話以上に
一言一言に気を使った会話を
したことがありませんでした。

私が不注意に放った一言が、
自殺の引き金になりかねない。

仕事だったとはいえ、
その方とのやり取りは正直、
仕事の範囲をゆうに超えて
神経を擦り減らす必要がありました。

本当に大変でした。
何が正解で何が不正解なのか。
「不正解=死」というレッドカードを
回避しなくてはいけないものですから
気が気ではないです。

ある日、その女性から
こんなことを言われました。

『私の意志を尊重すると
いつも言ってくれるけど、
私の”死にたい”っていう意志は
尊重してくれないんだね』


私は30秒ほど、
黙り込んでしまいました。

正論をつかれたと同時に、
自分の発言と言動の
矛盾点にも納得したからです。

でも、これから返す一言を
ミスってはいけない。
慎重に慎重に選ばないといけない。

相手は自殺する時のために、
ロープと大人用おむつを購入済みです。
自殺をする場所も下見済みです。

私は勇気を振り絞って
彼女に、こう答えました。

『確かに、矛盾してるね。
指摘してくれた矛盾点を認めた上で、
これは完全にエゴにはなるんだけど
やっぱり私は、あなたに生きて欲しいよ。

あなたの”死にたい”っていう意志は
私は尊重したくないです。
だって、それを尊重したら
もう会えないってことじゃん。

こんなに人間性が素晴らしくて、
相手が喜ぶために全力を尽くせる人って
なかなかいないですよ。

そんな方と会えたくなるのは、
シンプルに悲しいです』


一言一句は流石に覚えていませんが、
こんなことを言った気がします。

それを聞いた相手は、
目を丸くしてキョトンとしてました。

結果的に、その女性の方は、
今も生きています。

最後に電話で話した時は、
再職して、その職場で成績を残し、
好きな人もできたみたいで、
要約すると、人生るんるんでした。

 

相手の「陰」を受け止めるには、
時には、エゴを使うべき時もある。
 


死のうと思っていた一人の人間が
今日も同じように生きてくれている。

数ヶ月間、私の肩に乗っかっていた
40kgくらいの鉛が全部、
地面に降ろされた感覚です。

『指名料貰えて、いいね!』


と、人は言います。

40kgの見えない鉛を、数ヶ月間、
神経を極限まで張り詰めた状態を、
耐えて人の命一人救ってみてから
ものを言ってほしいです。

この記事で言いたかったことをまとめます。

  • 能力が高い人
  • センスが良い人
  • 要領を掴むのは早い人
  • 1聞いて30想像できる人

この人たちは、完璧主義の負債を背負って
これまで生きづらい人生を歩んできました。

好きぴもこの女性も、
二人に共通しているのは
大変真面目で優しい人だということ。

この女性たちの心を救うために

私は”エゴ” を使いました。

私の定義する”エゴ”は、
人に対してどうこうしたい系は
内容問わず全てエゴ


それでも、エゴを使いました。

エゴの中に”人の温かさ”さえ入っていれば、
言葉を超えて、相手の心に届くものがある


一人の命を救ったとも言える
あの返しの中には、
様々な配慮があります。

まとめてみました↓

  1. こちらの非(矛盾点)をまず認める
  2. リフレイミングで相手の言葉をそのまま引用する
  3. 自分の発言にエゴが含まれていることを認める
  4. 自分の主張をはっきり手短に伝える
  5. こちらから見た相手の一番良いところを挙げる
  6. こちらが相手と望む関係性を添える
  7. 最後に相手に死なれると”悲しい”と素直な感情を言う
     

いま目の前にいる人が
あなたと別れた後、
一人で死ぬかもしれないと、
思ってみてください。

自分が最後の砦なんです。

その状況下で表情と佇まいを
「ニュートラル」に保ち、
普段と変わらない口調特に話すスピードを
一定にして相手を生かす言葉を返せますか?

最後に大事になってくるのは
やっぱり『真心』だと私は思うんです。

今日は少しヘビーな内容に
なってしまいましたね。

でもこれも現実に起こり得る会話です。
事前にこういうこともあると、
予習しておくことで、
いざという時フリーズしないで
済むかもしれません。


 

Today's Question 

 

  1. あなたの ”志” は何ですか?
  2. あなたが自分自身の特徴で、隠したいものはありますか?
  3. 世直しの「第十六段階」は何をするべきだと思いますか?

人のブログを読んで終わりの人が9割です。

言語化できなくても、自分に質問を投げること。
自分の答えを見つけようとする姿勢を持つことが大事です。

思考の放棄=人生の放棄