お久しぶりですー。
ちゃんと地味に弓削氏チェックは欠かさず行っていますよ。ふふ。

本音バナナは、録画しました! 
まだ観れていなかったので、先週の火曜に「はっ! 録画しそびれた!!!!」とか思っていたら、単発ドラマだったんですね。
観るのが楽しみですー。もうちょっと、仕事落ち着いたら;

さて。
久しぶりの弓削氏が出演する舞台、暁の誓いを観て来ました。
2009年4月15日~19日、池袋のあうるすぽっとにて上演した舞台です。今日が千秋楽ですね。

暁の誓い 』作・演出 カニリカ
以下、公式ブログより引用。
【ストーリー】
幕末から明治維新を駆け抜け”偉大なる明治”の礎を作った四人の政治家、大鳥圭介、榎本武揚、陸奥宗光、山縣有朋、そして元新撰組隊士で警視官の斎藤一。彼ら五人が一堂に集められた謎の二日間があった。それは、明治九年三月、廃刀令の施行直前。五稜郭に出るという「土方歳三の亡霊を退治せよ」という命が下されたのだ・・・。

【キャスト】
萩野崇/弓削智久/出合正幸/高根研一(Studio Life)/吉村崇(平成ノブシコブシ)/徳井健太(平成ノブシコブシ)

【企画・制作】
M-site /『暁の誓い』実行委員会

【協力】
moonfactory,Inc.

設定的には土方の亡霊だとか、これだけの面々を秘密裏に集合させるとか「ナイだろ」という設定ですが、今流行のトンデモ歴史モノではなく、明治維新あたりの官軍と旧幕府軍だった人物が織り成す史実モノ、といったイメージの舞台でした。
観劇後は、一冊の歴史創作短編小説を読み終えたような感覚です。ライトノベルっぽいといえばそんな感じ。

カニさん、新撰組が本当に好きなんだなぁ、とも思えたし、お約束演出に、あらあらとも思ったというw。
何度も繰り返してみなくちゃ! というような中毒性もないけど、私みたいにあんまり新撰組を知らない人が、ちょっと調べてみようかなぁと、興味を引かれる内容でした。

出合君は演技上手い方っすね。最近すっかり特撮見はぐっているので、最近の若手さんはわからんのです。端正な感じで、斉藤を内包する、追い腹を切れなかった、土方のそばに添えなかった悔しさ切なさが全体の雰囲気にかもし出され、ぐっと来ました。

はぎーさんは、以前見た舞台に比べて、演技が格段にすばらしくなった気がします。舞台経験つんでるからかしらん。えらそーなことをいえるほど観劇してないけどw 
大鳥さんの、かたくなな武士にはなりきれなかった立場、気持ちをわかりきっているのに仲間の切腹を止めてしまった「後悔」まではいかないけれど複雑な感情などなどが、穏やかで優しいまるい雰囲気から伝わって、胸が苦しくなりました。

弓削氏演じる榎本さんは「なぁ!」が口癖らしいですね。なぁ!
武士であり、立場のある人であり、やけにもなり、勉強家でもある人物像は感じられましたが、うーん、先に述べた二人に比べると弱いなぁ。印象に残りづらかったです。それが残念。
どうして「切腹したかったけどできなかった⇒自暴自棄(何でもいいから死にたい的な)⇒前向きに生きよう」と変化しただろう心情が掴みにくく思いました。かと思えば、武士の誇りやあの時切腹できていたら、的な感情も捨て切れてないように見えるシーンもあったし、俗人らしい一面もある。
一番人間らしいといえばそうなのだと思いますが、2時間足らずの舞台なので、キャラがスパッとわかりづらかったせいか、どうも人物像が揺らいで見えてしまったのだと思います。残念。

あと、陸奥さんに萌えました。超可愛いw ウザ可愛い。
高根氏演ずる山県さんは「さすが」の一言です。いいツンデレでした。はっはっはっ。

深夜を待ちつつ、元幕府軍の3人と官軍の2人が酒を飲み交わすシーン。それぞれの立場と心情が、会話の中で浮き彫りになってゆく過程が印象的でした。

でもやっぱり、舞台ってよりも小説的だったなー。観る人の想像力に委ねる比重が今まで見た舞台の中で一番大きかったように思いました。
ものすごく好みがわれそうだなー、この舞台も。
ま、私は面白かったですw