yuuji999さんのブログ -2ページ目

スペインの銀行,45% ~50%割引でバッドバンクに資産移管へ!

スペインの銀行は不良債権化した不動産を引き受ける『バッドバンク』に対し簿価から平均して45%~50%割り引いた金額で資産を移管する。複数の銀行関係筋が9月24日,明らかにした。
スペイン政府はすでに銀行に対しバッドバンクに不良債権を移管する際に約40%割り引くよう通達しているが関係筋によると,これにさらに5%~10%割引が上乗せされる。
5%~10%という控えめな上乗せ幅となっているのは,銀行の損失がさらに拡大することへの懸念があるとみられるが,銀行への配慮から割引が不十分となれば,バッドバンクに対する外国からの投資を呼び込むことが出来ず最終的にスペイン政府が公的資金を投入して不良債権処理を行わざるを得なくなる可能性がある。
追加的に課せられる割引率は平均で10%になるとしている。また別の関係筋は追加的に課せられる割引率はスペイン政府が今年これまでに銀行に対し要請した資本注入バッファーの積み上げと同率になるとしている。
海外投資家からバッドバンクへの投資を集めることが出来なければバッドバンクへの参加を必要としない健全なスペイン国内銀行にバッドバンクへの投資や資産移管を求める選択肢もある。
ただ,スペイン中央銀行の関係者はこうした案について健全な銀行はみずからの不良債権処理に注力することを望む可能性が高くバッドバンクに関わるのは理にかなわないとの見方を示した。
関係筋によるばサンタンデールとBBVAはバッドバンクに関与するよう政治的な圧力を受けており,銀行再編基金(FROB)が国有化された銀行の支店買収に関して有利な条件を提示するなどして両行の説得を試みているという。

FRBのQE3,不動産価格を支えて経済浮揚を図る!

米連邦準備理事会(FRB)は1ヶ月に400億ドルの住宅ローン担保証券(MBS)の購入とゼロ金利政策の継続を柱とした量的金融緩和第3弾(QE3)を発表。狙いは不動産価格を支えて経済の浮揚を図ることだ。

スペイン銀行再編基金に60億ユーロ注入!

関係筋によるとスペイン財務省は9月10日,銀行再編基金(FROB)の資本増強に向け国債を通じて60億ユーロ(76億8000万ドル)を資本注入した。
関係筋は『手続きはきょう完了した。詳細は明日明らかになる。』と語った。
資本注入は2013年3月15日償還の短期債と2019年10月31日償還な国債(クーポン4.3%)及び2020年10月31日償還の国債(クーポン4.85%)を通じて行われた。
経済省筋は先週一部国有化されたバンキアに対しFROBが45億ユーロを注入することを受け,FROBに資本注入が行われると述べていた。