SNP無効化設定の手順 | 始末屋-幽玄花-の散策日記

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 PSO2クローズβテストの開始と同時にこのブログを開始致します。
まずはテスト動作のチェック内容を中心にご紹介していく予定にござります。
PSO2のゲーム内容の他、パソコン環境についての関連情報など、
ゲーマー向けの記事を取り扱っていく予定であります。

SNP無効化設定の手順


※本日の内容は少し高度な内容です。
コマンドプロンプトを実行して頂く必要がある為、間違えない様細心の注意を払って下さい。
この記事の通りに実行して頂ければ問題なく終了すると思いますが、万が一トラブルが発生した場合にはその責任を負いかねますのでご自身の責任と判断で行って下さい。


本日の内容はWindows7の方向けの内容ですので、
OSが98や2000やMEやXPやVistaをお使いの方はすっとばして下さい。
さすがにOS95とかでPSO2しようとしてる人はいませんよね・・・?w
一応この内容はWindows7で起こる問題です。



Windows7にはSNPと呼ばれるネットワーク処理を最適化する機能が新しく搭載されました。
SNP(Scalable Networking Pack)とは3つの機能の総称で、

・TCP Chimney Offload
・Receive Side Scaling(RSS)
・Network Direct Memory Access(NetDMA)

と呼ばれるそれぞれの機能の内、いずれか一つでも動作している状態の事を指します。


と、ここまできていきなり吐き気のしている方はゴメンナサイ。


 1つめのTCP Chimney Offload機能とは、ネットワークインターフェースカードと呼ばれるパソコンの部分(LANケーブルをつなぐ所にあるやつで、大抵はマザボのオンボード機能だったりします)に、本来CPUで行うネットワーク処理に係る計算をやってもらって、CPUでの仕事を減らす事で動作を軽くしようとする機能です。


 2つめのReceive Side Scaling(RSS)とは、ネットワークの受信制御を普通1つのコア(CPUの中の考える場所)で行う作業を複数のコアで分担して処理できるようにする機能です。これにより複数のコアを持つ最近のCPUで処理が快適になる事を狙っています。


 3つめのNetwork Direct Memory Access(NetDMA)とは、ネットワークインターフェースカードがRAMメモリーにアクセスしようとする時、通常ならRAMメモリーはCPUが使う場所なのでCPUにお願いを通してからメモリを使わせて貰うのが筋なんですが、この機能ではCPUをすっとばしてメモリに直接アクセスできるようにし、動作手順を少なくして快適にしようとする機能です。


 機能自体は優秀そうですし、いいこと尽くしですよね。
しかし、残念な事にまだ7で出始めたばかりの機能なので、動作に不具合があるようなのです。
実際はこのSNPが動作している状態では時々ネットワークの接続が不安定になったり、瞬間的に途切れたりしてしまう症状が発生します。
動画を見ている時にたまに音がプツっと瞬間的に切れたようなノイズが出たりした経験はないでしょうか。アレがSNPのしわざらしいのです。
当然不安定なネットワーク状態はネットゲームにも影響します。ゲームサーバー側のラグとは別に、自分のパソコン側での問題によって接続に瞬間的な小さいラグが生じる可能性があるのです。
余り気にしなければ放置していても問題ない範囲ではあるのですが、念の為SNPを無効化してネットワーク接続状態を安定化させておきましょう。


 SNPをOFFにするには、コマンドプロンプトを使ってもらう必要があります。そこで、一旦コマンドプロンプトについての説明を挟みます。


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 コマンドプロンプトって?

MS-DOSやUNIX系OSと呼ばれる分類のOSで、キーボードからの文字入力でシステムに命令する為の画面の事です。
正確には命令を促すためのものって意味で、点滅してるカーソルの事を指すんですが、パソコンのシステムに直接命令する為のソフトだと思って下さい。


コマンドプロンプトの起動方法


 パターン①「ファイル名を指定して実行」
スタートボタンを押して展開したスタートメニュー内で
左下側にあるボックス(プログラムとファイルの検索)へ

cmd

と入力してエンターを押すと、
コマンドプロンプトのプログラム「cmd.exe」が見つかりますので
クリックして起動して下さい。



 パターン②「プログラムのリンクメニューから実行」
スタート>プログラム>アクセサリ>コマンドプロンプト
の順でリンクすると起動できます。



使い方
 特定の命令文を半角英数で入力し、エンターを押すと実行します。
※命令文中に出てくるスペースはそのままスペースキーで結構です。
※コピペはできません。間違いの無いようよく確認して実行しましょう。


コマンドプロンプトの終了方法

 ウィンドウ右上の×印を押すか、
exit
と入力してエンターを押すと終了します。


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 では、早速SNPの無効化をしてみましょう。

※管理者権限でなければ設定変更が出来ないので、管理者権限のあるアカウントでログインして行って下さい。


①コマンドプロンプトを実行する。
上述した方法を参考に、cmd.exeを起動して下さい。


②以下の文章を1つずつ入力&エンターを押して実行していく。


netsh int tcp set global chimney=disabled

netsh int tcp set global rss=disabled

netsh int tcp set global netdma=disabled


上から、TCP Chimney Offloadの無効化の命令、RSS無効化の命令、NetDMA無効化の命令となっています。
スペースはそのままスペースキーで入力し、=の左右にはスペースは挟まないで下さい。また、入力は全て半角英数小文字で結構です。
コピー&ペーストはできませんので、打ち間違えの無いようエンターを押す前に何度か一文字ずつ確認してください。


③エンターを押した後、直下の行にOKと表示されるのを確認する。
処理が完了するとOKと返事してくれます。


④各機能が動作を停止しているのを確認する。
コマンドプロンプトに

netsh int tcp show global

と入力してエンターを押すと、ネットワークに関する各機能の状態を表示してくれます。



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↑コマンドプロンプトウィンドウです。

画像内では3つの機能は無効化済みとなっています。



「disabled」とは無効化している事、「enabled」や「automatic」の状態では起動中を意味しています。添付画像にある様に、上から3つが全て「disabled」になっている事を確認してください。


⑤コマンドプロンプトを終了する。

これで設定は終了です。
右上の×ボタンか、exitと入力してエンターを押してコマンドプロンプトを終了して下さい。


やゑも同様に設定しています。
動画視聴などでのノイズなんかも無くなって大分快適になりました。
是非皆さんもお試しください!



追記

PC起動→ログイン直後から2分程度はネット接続が正常に接続されていない状態になっていたんですが、

この設定を無効にした後は1分程度で接続が正常になるようになりました!!

OSシステム自体の読み込み時間と考えればネットワーク上としての問題は解決されたようです!!

これも一種の起動の高速化効果ととれますね!