12/13は東京、茅場町のとあるひっそりとした貸しオフィスにて
「何しても消えなかった10年の憂鬱感から3日で解放 ー脳科学から古典宗教までを読み解くー」
という大変ユニークなイベントが行われた(少し怪しげですね。笑)
主催者の増田さんが、自らの憂うつ感に向き合い、自己の体験から編み出した方法により、それを理解・解決した流れを、学問や宗教的な観点から分析した、という内容であった。
このように、精神のことを客観的・科学的に考察、研究する視点は好きだ
それでは、皆さまが気になっているタイトルの謎用語の意味を説明し、当日の会場のスライドの様子を交え、お送り致します… (´ー`)🍵
※説明しよう!(^○^)
ニルヴァーナ力 とは、
脳科学者ジル・ボルト・テイラーさんが「深い幸福感」という意味で使用した "ニルヴァーナ" という言葉に、主催者の増田さんが "力" を付けて作った造語のこと。
自然や古いもの、芸術などを見て、美しさや心地良さ、世界との一体感を感じることを通じ、深い幸福感を覚えることができる能力のこと(らしい)で、憂うつ感を低減させる上で重要な能力とのこと。
(↑イベント後に打ち上げで食べた、瓦そば。"ニルヴァーナ力" を極めれば、瓦とそばから古き良き日本を感じたり、盛り付けの色味や豪快さから美しさを感じることを通じ、「深い幸福感」を覚えられるようになれるのかもしれない(それはそれで逆に怖いが…)。)
ーーー
当日、会場である小さな貸しオフィスに到着
すると、なんだかなごやかで不思議な雰囲気の男性が、暗く小さな部屋の前の方に立っていた
(なんかその様子は "ゼルダの伝説" みたいな不思議な世界観に感じた)
8人程が小さな会場に入ったら
主催者の増田さんのお話がはじまる。
(↑シンプルかつ質素、真面目そうな印象を受けるスライドだ)
増田さんは、中学3年の時に半年、高校2年の時に10ヶ月、そして大学では入学から3年間、社会人になっては10年感も憂うつ感が持続しているとのこと。
「中3にして人生終わったと思いました」
「憂うつ感のヤツには青春を返して欲しいですよ」
とおっしゃっていて
その「アンニュイさ」と「妙な軽快さ」の 調和 が
なんだかおもしろいな、って思った
(´ー`)
そして増田さんは、様々な方法を試し続けるも、憂うつ感を撃退することができない日々が続いたという。
そんなある日、とある経緯でジル・ボルト・テイラーさんの「奇跡の脳」という本に出会い
それをヒントとして、長年の "お供" であった「憂うつ感」から抜け出ることができたとのこと。
ジル・ボルト・テイラーさんは脳科学者で、自らの左脳の機能に問題が生じたことにより、「深い幸福感」である "ニルヴァーナ" に至ることが出来たらしい。
彼女曰く、「世界との一体感」と「時間の消失」、そして「おしゃべりの停止」がニルヴァーナへと至る上で重要な要素らしい。
それを知った増田さんは、
「どうすればニルヴァーナへと至ることができるか?」
と思って "研究" をはじめた。
それを聴いた私は、
普通はそうゆう発想には至らない
というか "研究" って憂うつなのにスゲーエネルギーだな…
なんて内心、増田さんのぶっ飛んだ精神性を感じていた
(´-` ).。oO
研究熱心な人は好きだ。
ーーー
ジル・ボルト・テイラーさんの著書を基に増田さんは、深い幸福感である "ニルヴァーナ" の特性を3つの側面から説明する。
はじめに「世界との一体感」
(臨床心理学における "自我境界" を失った状態に近いのかな、と思った)
2つ目は「時間の消失」
(こちらもまた、心理学でいう概念の "now and then" に近いのかな、と思った)
最後は、「おしゃべりの停止」
(思考や言語、心理学でいう "内言" が停止した状態に近いのかな、と思った)
以上のことから増田さんは
「境界」や「言語」、そして「時間」などの機能を司っている左脳の機能が停止し、主に「感覚」や「イメージ」の機能を担っている右脳が活性化すると、深い幸福感である "ニルヴァーナ" へと至るのではないか
と考えた。
「ふむふむ、それでは左脳を "破壊" すればいいんだ!(^○^)」
なんて言い出したら、かなりヤバいマッドサイエンティスト真っしぐらではあるが、流石にそうはならず、内心ひとり安心する私。
(´ー`) ホッ…
ーーー
ニルヴァーナの要素の説明が終わり、次は
「それではどのように、その感覚を引き出せば良いのか?」
という、ニルヴァーナへと至る具体的手段の考察がはじまる。
まず、ニルヴァーナの要素のひとつである「世界との一体感」というのは、増田さんが自然の中に居て、自然の一部になっている体験をしたことがあり、それを指しているのではないか、とおっしゃっていた。
私も森の中に居てなんだか包まれているような感覚になったことがあり、少し分かるような気がした
次に、「時間の消失」というのは、増田さんが絵画を見た際に時間感覚が変わった経験があったらしく、それを指しているのではないかとおっしゃっていた。
私も絵を見ていて、なんか現実から離れるような不思議な感覚を体験したことがあるため、これまた少し分かる気がした
したがって、美しい景色や自然、芸術に触れた時、それらとの一体感や時間が止まる感覚はニルヴァーナと同じではないか、と増田さんは考えた。
そしてその研究の末、増田さんは川でボーっとしたりして 自然に溶け込むこと により、ニルヴァーナ状態を毎日作り出していたら…
遂に
「10年ぶりに月曜日が憂うつではない!」
晴れてあの憎き "憂うつ感" とのお別れを果たしたのである!!!
…
盛り上がってるところ(自分で盛り上げたんだけど)あれなんだけど
私には「憂うつ感が消えたこと」よりも
「10年間ずっと月曜日が憂うつであったこと」
が改めて気になった
よく10年間、そんな気持ちの中で頑張って来れたな…
すごい
し
良かったね
そう、思った
増田さん、おめでとう。
(´ー`) パチパチ…
ーーー
しばし増田さんをねぎらう気持ちになり、落ち着いてきたので引き続きお話を聴く。
まとめると、ニルヴァーナの感覚は「自然」や、音楽や絵画などの「芸術」、「古いもの」などに触れることにより引き出される、と増田さんは述べる。
私は古着が大好きなので、
お気に入りの「古着」を着て、好きな「音楽」を聴きながら、「自然」の中にある「美術館」なんかに行ったら…
"最強に" ニルヴァーナ になれるのではないか?
(訳 : とても幸せな気持ちになれるのではないか?)
…
上手いこと言ったような気分になるが、よくよく考えてみると、とても自然なような気もする。。
(´ー`)
そしてそれらの他にも昔は、様々な宗教や信仰などによって、ニルヴァーナの感覚が今よりもっと日常にあったと増田さんは述べる。
人が感覚や感性優位な状態に "戻る" 方法が、今よりたくさん身近にあったんだね
そして最後に、人間の高度な頭脳は、文明・経済の発展を生むと同時に、憂うつ感などの「苦しみ」を生んでしまうと増田さんは考えた。
昔は、この「苦しみ」を低減する方法やそれを享受できる精神性、すなわち "ニルヴァーナ力" が身近にあり、人々の幸福感は保たれていたが
現代の日本では "ニルヴァーナ力" が弱まり、その均衡が崩れた結果、精神的な苦しみが増加しているのではないか、と増田さんはまとめる。
昔から大切にされていた、感覚や感性に戻るような、原始的でより「自然的な精神」を取り戻すことが、現代社会で人々が "幸せに" 生き抜いて行くためには必要なことなのかも、しれない。
(´-` ).。oO
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イベント終了後の打ち上げで
お会計を人数で割った時の金額が
2345円 で
それを知った増田さんが
「おー!2345だよ!2345!!」
とやけに一人で盛り上がっていたのが印象的であった
少し風変わりなイベントをしているけど
多分、悪い人ではないんだろうな
なぜかなんとなく そう思った