【銘柄ピックアップ】四季報（２０２１年春号）、４０００番台　その２

こんにちは、３４５です。

 

前回から1週間空いてしまいましたが、引き続いて四季報（２０２１年春号）の４０００番台を見ていきたいと思います。
 

 

★【4063】信越化学工業

【4186】東京応化工業

【4362】日本精化

★【4368】扶桑化学工業

★【4385】(株)メルカリ

★【4449】(株)ギフティ

【4465】(株)ニイタカ

【4478】フリー

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今日はここの★の企業をみていきます。

 

（★は今回紹介する銘柄、◎は所有銘柄）

※業績の単位は百万円 
 

★【4488】ＡＩ　ｉｎｓｉｄｅ

★【4496】(株)コマースＯｎｅホールディングス

【4502】武田薬品工業

【4519】中外製薬

◎【4555】沢井製薬

◎【4578】大塚ホールディングス

★【4631】ＤＩＣ

【4684】(株)オービック

★【4733】(株)オービックビジネスコンサルタント

★【4801】セントラルスポーツ

◎【4825】(株)ウェザーニューズ

◎【4901】富士フイルムホールディングス

【4966】上村工業

◎【4973】日本高純度化学

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では早速見ていきましょう。

 

 

★【4488】ＡＩ　ｉｎｓｉｄｅ

株価（4/23） 37,100円
PER　118.5倍
 
OCR自動入力ソフト開発会社。ディープラーニングによる手書き文字認識AIを開発、AIで手書き文字を認識してデータ化、ユーザインターフェースを備えたAI-OCRサービス「DX Suite」を提供。
柱のクラウドＯＣＲの契約数急増。給付金関連の自治体特需もあり営業益躍進。 
 
【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単18. 3* 279 -311 -311 -340 -126.2 0
単19. 3 445 -181 -182 -183 -60.6 0
単20. 3 1,591 432 409 419 129.7 0
単21. 3予 4,600 2,000 2,000 1,200 316.7 0
単22. 3予 5,700 2,400 2,400 1,500 395.9 0
 
【財務】<単20.12> 百万円
総資産 5,961
自己資本 3,505
自己資本比率 58.8%
資本金 1,173
利益剰余金 728
有利子負債 1,100
 
コメント
売上高の伸び、営業利益の伸びが凄い。18.3⇒21.3の売上高は16倍を超える。
営業利益率も22.3の予想通りなら驚異の43％。すごい。
財務面では、有利子負債が10億円増えており、
その結果として自己資本比率がガクッと下がっている（前号75.3%⇒58.8%）が、
目的は四季報からは読み取れず。。。
PERは100倍超だが、この先の成長性をどう読むか。
「自治体コロナワクチン接種管理業務用にハードウェア一体型ＯＣＲサービス提供開始」とあり、
これをきっかけとして、ほかの自治体内の紙ベースの業務改善に入り込めれば、まだ伸びそうだが、
一方で、OCR読み取りサービス自体は目新しいものではなく、競合も多そうな気がしている。。。
ただ、ここまで急成長できているということは、細かい使い勝手、UXとかで優位性を出せているのかもしれない。
 

★【4496】(株)コマースＯｎｅホールディングス

株価（4/23） 2,381円
PER 56.0倍
 
ECプラットフォーム会社。ECサイト運営支援サービスをSaaS形式にて提供するECプラットフォーム事業を国内中堅・中小ECサイト運営企業向けに提供。
ＥＣ運営支援サービスは新規客獲得順調。決済代行手数料の増加で粗利率改善。 
 
【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連18. 3* 1,665 271 280 232 64.4 0
連19. 3* 1,952 320 357 294 81.5 0
連20. 3 2,167 375 430 292 81.1 0
連21. 3予 2,500 530 530 370 98.4 0
連22. 3予 2,750 630 630 440 117.0 0
 
【財務】<連20.12> 百万円
総資産 2,413
自己資本 1,627
自己資本比率 67.4%
資本金 210
利益剰余金 1,059
有利子負債 120
 
コメント
EC運営支援ということで、トレンドには乗っている感じがする。
成長力も年平均で１５～２０％くらいのまぁまぁいい感じ。営業利益率も２０％超え。
財務面では、営業CFがしっかりプラス、財務CFがマイナスになっており、着実に借金返済中？
提供しているサービスとしては、それなりに競合も多そうな気もするし、規模としては中堅どころだと思うので、
大手とどこで差別化できているのかというのは気になる。
単に魚のいる池で釣りをしているという状態なのか、特殊な釣り竿・餌を持っているのか。
ということで、株価50倍もまあそんなもんかなとも思う。もう少し詳細をみてみたい。
 
 

★【4631】ＤＩＣ

株価（4/23）  2,826円

PER 13.4倍

 

大手化学メーカー、印刷インキの世界最大手、（旧）大日本インキ化学工業。印刷インキ、有機顔料、合成樹脂を核に、パッケージング＆ グラフィック、カラー＆ディスプレイ、ファンクショナルプロダクツ事業を展開。 

自動車用樹脂、着色剤は前期末からの回復が通期化。ディスプレー部材やスマホ向けテープの好調継続。原材料高こなす。

 

【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連16.12* 751,438 54,182 55,797 34,767 366.7 100
連17.12 789,427 56,483 56,960 38,603 407.6 120
連18.12 805,498 48,385 48,702 32,028 338.4 125
連19.12 768,568 41,332 41,302 23,500 248.3 100
連20.12 701,223 39,663 36,452 13,233 139.8 100
連21.12予 820,000 55,000 52,000 25,000 264.1 100〜110
連22.12予 880,000 63,000 60,000 30,000 317.0 110〜120

 

【財務】<連20.12> 百万円
総資産 817,950
自己資本 318,492
自己資本比率 38.9%
資本金 96,557
利益剰余金 219,778
有利子負債 261,137

 

コメント

印刷インキで世界最大手ということだが、樹脂・電子材料等への領域拡大を図っている。

今後の成長もそれ次第か。

財務面でも自己資本比率が38.9%と同業他社と比較してもよくはないが、ここ10年でみれば一貫して改善傾向ではある。

なぜここをピックアップしたのか書いててよく分からなくなってきたが、

世界最大手ということでの当面の安定性と高配当（3.71％）に惹かれたのかも。。。

といいつつ、ここである必要もないような。。。

 

 

★【4733】(株)オービックビジネスコンサルタント

株価（4/23） 6,260円

PER　42.0倍

 

会計ソフト・パッケージメーカー、通称「OBC」。中堅・中小規模企業にフォーカスした基幹業務パッケージ「奉行シリーズ」（財務会計、人事労務、販売仕入、企業業務）販売、クラウド＆スタンドアロンで提供。 

基幹業務ソフトやクラウド型の受注が拡大でも、前期消費税関連特需が消える。人件費負担増で営業益横ばい圏。 

 

【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単18. 3* 23,513 9,737 11,198 8,172 108.7 40
単19. 3* 29,525 13,113 14,051 10,070 134.0 45
単20. 3 30,068 12,979 14,030 9,957 132.5 50
単21. 3予 30,500 12,700 13,500 9,200 122.4 50
単22. 3予 31,000 13,000 13,800 9,300 123.7 50

 

【財務】<単20.12> 百万円
総資産 148,250
自己資本 123,349
自己資本比率 83.2%
資本金 10,519
利益剰余金 87,486
有利子負債 0

 

コメント

「勘定奉行」は会計分野で国内シェアトップということで、売上・利益ともに順調に売上が積み上がっている印象。

売り物はソフトウェアパッケージもしくはクラウドベースなので、基本は売れば売るほど利益率は高まる。

会計パッケージなので、採用企業のスイッチングコストは高く、濠は深い。

財務面も超優秀。毎年綺麗に現金が積み上がっている。有利子負債もゼロ。

今後はfreeeやマネーフォワードなどの新興プレイヤーとどう渡り合っていくかどうか。

株価のPERは40倍超なので安くはないが、下がってくれば押し目とみていいかも。

今思えば四月下旬が買い場だったのかもしれない。。。

 

 

★【4801】セントラルスポーツ

株価（4/23） 2,322円
PER　--
 
スポーツクラブ運営会社、国内2位。会員制スポーツクラブ「スイムクラブ」「スポーツクラブ」「フィットネスクラブ」「ウェルネスクラブ」「スタジオヨガピス」等の運営（直営＆業務受託）。 
フィットネスは客足回復遅いが、賞与など人件費削減進み小幅黒字に上振れ。 
 
【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連18. 3 53,576 4,341 3,985 2,922 259.5 78
連19. 3 54,258 4,240 3,950 2,638 234.2 78
連20. 3 53,386 3,814 3,374 2,138 190.4 57
連21. 3予 36,400 400 -100 -3,800 -339.3 5記
連22. 3予 48,000 2,000 1,500 900 80.4 24
 
【財務】<連20.12> 百万円
総資産 44,250
自己資本 21,607
自己資本比率 48.8%
資本金 2,261
利益剰余金 17,727
有利子負債 8,170
コメント
業績はさすがに厳しい状況が続く。
個人的に会社の近くのセントラルスポーツに通っていたので、頑張って欲しい。
財務面もピカピカではないが、普通に持ちこたえられるレベル。
ここ10年間は自己資本比率も改善傾向にあった（2011 31.7%　⇒ 2020 55.3%）し、
有利子負債も着実に減ってきていた。
ということで、コロナ収束を見据えて今から仕込むかどうか、と思ってピックアップしてみたが、
恐らくコロナ収束しても完全に会員が戻ってくるまでには時間がかかりそうなので、急ぐ必要もないか。。。
が、やっぱりこういう人々の健康的な？生活を支援する業種には頑張って欲しいなとは思う。
 
 

まとめ

今日挙げた5銘柄は、気になる銘柄ではありますが、ほんとに買う気あるのか？と言われると躊躇するものが多かったです。
まぁ、OBCは王道でしょうか。
AIinsideはここまでの売上伸び率が驚異的ですが、これが続くかどうか読めないですね。。。サービス内容はオンリーワンでは無いと思うので。。ただ自治体に一回食い込めれば、もしかしたら中長期的にも伸び続ける可能性は大いにあるかな、とも思います。