曜日の概念が無かったから、5,6才だったと思う。

紀ノ川に沿って背の山に向かって国道24号線がある。

第2次大戦中のこと木炭バスが走っていた。

 祖母も母も織屋で忙しい。父は兵隊に取られ、ソ満

国境にいた。母の実家は笠田(何故かカセダ)まで

バス停で七つ目で降りる、バスの車掌と話をつけてお

いたのだと思う。教員をしていた伯父の家には、同年

の従姉妹がいた。離れには、文学全集があり、漱石の

猫があった。それが楽しみだった。

 

お一人さんが多い: