池上相承書 [別付嘱書]
釈尊五十年の説法、白蓮阿闍梨日興に相承す、身延山久遠寺の別当たるべきなり、背く在家出家どもの輩は非
法の衆たるべきなり。
= 弘安五年壬午十月十三日 武州池上
日蓮在御判
身延相承書 [総付嘱書]
日蓮一期の弘法、白蓮阿闍梨日興に之を付嘱す、本門弘通の大導師たるべきなり、国主此の法を立てらるれば
富士山に本門寺の戒壇を建立せらるべきなり、時を待つべきのみ、事の戒法と云うは是なり、就中我が門弟等此
の状を守るべきなり。
= 弘安五年壬午九月 日 日蓮在御判
血脈の次第 日蓮日興
大石寺から離れた創価学会は日興への上記の二つの血脈書を信じる人はいないと思うが、池田氏が否定することは、聞いていないから。一応大石寺正宗に縁された皆さんに考えて頂きたい。
まず池上で宗祖が亡くなられたのは、公安5年10月13日朝。 池上についた時には宗祖は筆を持てないくらい衰弱していた。 旅の途中実長への礼状は日興上人が代筆をなさっていたくらいです。池上で 覚悟を決め、六人のお弟子さんを中心に法を広げる様遺言し、多くの お弟子さんたちが見守る中、遷化された。 この書は息を引き取る寸前だと言うのか、これくらいのことが出来るのなら、数分後には死なない。 又身延への書は日にちもはいっていないし、葬儀や輪番を含めて日興は一切主張をされてはいない。
富士一跡門徒存知の事
これは、日澄が書いて日興に見せたらしいが、日興上人の考えを伝えていると思っている。
この書からは、宗祖は六人のお弟子さんを指名され、日興も宗祖に習って
一、聖人の御例に順じ日興六人の弟子を定むる事。事とあり六人のお弟子さんを任命された。
一、本門寺を建つ可き在所の事。
五人一同に云く、彼の天台伝教は存生に之を用いらるるの間直に寺塔を立てたもう、所謂大唐の天台山本朝の
比叡山是なり而るに彼の本門寺に於ては先師何の国何の所とも之を定め置かれずと。
爰に日興云く、凡そ勝地を撰んで伽藍を建立するは仏法の通例なり、然れば駿河国富士山は是れ日本第一の名
山なり、最も此の砌に於て本門寺を建立すべき由奏聞し畢んぬ、仍つて広宣流布の時至り国主此の法門を用いら
るるの時は必ず富士山に立てらるべきなり。
と言われている。身延相承があったのなら、日興上人はこのような事を言わないで、宗祖の遺言だとする。 どう思いますか?
日興が云く、此の御筆の御本尊は是れ一閻浮提に未だ流布せず正像末に未だ弘通せざる本尊なり、然れば則ち
日興門徒の所持の輩に於ては左右無く子孫にも譲り弟子等にも付嘱すべからず、同一所に安置し奉り六人一同に
守護し奉る可し、是れ偏に広宣流布の時本化国主御尋有らん期まで深く敬重し奉る可し。
ここからも、正宗の板切れ本尊なんて、出てこない。
一、御筆の本尊を以て形木に彫み不信の輩に授与して軽賎する由諸方に其の聞え有り所謂日向日頂日春等なり と不信かどうかは別にして、形木に彫りこむ事を批判をしている。 当然、鎌倉時代の富士門流には板切れに彫り込むような本尊は無かったと思われる。
大事な事は、広宣流布の時本化国主御尋有らん期まで深く敬重し奉る可ということ。
広宣流布が叶ったら、どういう形の本尊になるのか?
日順は、 行者既に出現し久成の定慧・広宣流布せば本門の戒壇其れ豈に立たざらんや、仏像を安置することは本尊の図の如し
と言われている。 日目上人のお弟子の要法寺の日尊も、広宣流布に先駆けて、二尊四菩薩を造立されている。
三時弘経の次第並びに本門寺を建つ可き事。
三時弘経の次第
一仏法流布の次第
一正法千年流布 小乗 権大乗
一像法千年流布 法華 迹門
一末法万年流布 法華 本門
今ま末法に入つて本門を立てゝ国土を治む可き次第。
桓武天皇と伝教大師と共に迹化付属の師檀と為つて爾前を破つて迹門を立てゝ像法を利益し国土を護持する事之を図す。
迹門の寺 付属の弟子は 薬王菩薩 伝教大師。
比叡山 始成の釈迦仏 迹化垂迹の師檀 像法。
垂迹神 (天照太神八幡大菩薩) 桓武天皇。
今ま日蓮聖人は共に本化垂迹の師檀と為つて迹門を破して本門を立てゝ末法を利益し国土を治む可き之を図す。
本門の寺 付属の弟子 上行菩薩 日蓮聖人。
冨士山 久成の釈迦仏 本化垂迹の師檀 末法。
垂迹神 (天照太神八幡大菩薩) 当御代。
天照太神の勅に曰く、葦原千五百秋の瑞穂の国は是れ子孫の王たる可き地なり、宜しく就て治む可し。
孝経に云はく、先王正直の徳を行ふときんば四方の衆国皆法則に順従するなり。
近年以来日興所立の義を盗み取り己が義と為す輩出来する由緒条条の事
とあり一尊四菩薩の仏像本尊は俺の教えだと言うが、宗祖は四菩薩造立抄 などで、本門の仏像本尊を示唆している。
日興が云く、御影を図する所詮は後代に知らしめん為なり
日興上人が宗祖から授与され大事にされた本尊ですが、日蓮と花印は日蓮が書きあらわしましたと言うサインです。 十方諸仏は釈尊の分身仏に成っている、 印度、中国、日本にはなかった大本尊です。
命に合掌
