コロナ対策として密閉、密集、密接の三密に注意しましょうと言われるが、弘法大師空海さんの三密が、 生命現象はすべて身(身体)、口( 言葉)、意(心)という三つのはたらきで成り立っていると言われる。
顕教では身、口、意の三業とも言われます。
八正道では下記が身、口、意の三業にあたります。
- 正思
自己本位に偏らず真理に照らし物事を考える事。例えば貧欲(自分だけの為に貪る心)・瞋恚(自分の意に添わないと怒る心)・愚痴(不平・不満などの邪心で小我を通すよこしまな心)という「意の三悪」を捨て去り物事を考えること。 - 正語
恒に真理に合った言葉使いをする事。社会生活の上で慎まなければならない事で妄語(嘘)・両舌(都合や立場で使う二枚舌)・悪口(破壊的な悪口)・綺語(口から出任せのいいかげんな言葉)という「口の四悪」を行わないということ。 - 正行
本能に任せるままの生活ではなく、仏の戒めにかなった正しい行いをすること。仏が戒めたのは殺生(意味なく、或は楽しみの為に生き物の生命を絶つ事)・偸盗(ちゅうとう)・邪淫(道ならぬ色情関係)という「身の三悪」です
マスクをつけろ、つけないでの争い、ちょっとした言葉遣いで、双方感情的にならなかったのかもしれない。
宮本武蔵が、花魁の吉野大夫に教えられた、琵琶の弦が張りすぎても切れてしまう、 張らなくても良いね音は、出ない。
私の大好きな小説、青年武蔵の苦悩を描く、 吉川英治さんの小説をしばらくぶりに読み返してみよう。
命に合掌
