ジョニー・デップの魅力が余すところなく溢れている作品だった。
主人公は余命180日、突然の宣告を受けるところから始まる。
しかしこれは、よくあるシリアスな物語ではない。
コミカルで、音楽も素晴らしく、映像も美しい。
そして言葉一つ一つは重厚で心に響く。
主人公は、余生を自分に正直に生きるため、(人から見ると)破茶滅茶な言動をとっ
てしまう。
ジョニー・デップはその全てを見事に丁寧に演じ切っていた。
初めから、終わりまで、彼のために作られた映画のようだった。
人は必ず死ぬ。
これは当たり前のことだが、何か大きなきっかけがないと考えない。
私は母を早くに亡くし、父も四年前に他界した。(主人公の、娘に対する愛情がとて
も深く、私も一人っ子で父のことを思い出し泣けました。)
そして私は癌にもなっている。
他の同年代の人たちの中では、残りの人生について考えている方かもしれないが、こ
の映画をきっかけに、もう一度日々を振り返ってみようと思う。
終わりの見えないコロナ禍、精神的に緊張が続き、経済的にも厳しさが増す中、こん
な風にユーモラスに人生を捉えることが必要かもしれない。
とても素敵な映画でした。
