どうしてそんな隅っこにいるの?

と聞いても、その場所を離れないし、きっとお気に入りなその段ボールは捨てずに取っておくね、となる。




深夜、家族が寝静まってから書斎で図面をひいてるとかならず寄ってきて、にゃー可愛がってと言う。

デリートキーは押さないでね、となる。




洗濯物に紛れてもバレてるよ、となる。


ふっふっふ。

ママの懐に入れたにゃ、となる。



ぺんぺんと家を出られないのがとても心苦しくて、いつもお留守番ごめんね、となる。

君が肩に乗ってくれたらどんなに良いだろう。村上春樹みたいなことを言ってみる。


家ではそばについて離れないんだから、外でもいけそうな気がするけど、外の世界は危険がいっぱいだから許してほしい。


生まれ変わったら猫になりたい。

あるいは僕は猫からの生まれ変わりだ。