先日の東大起業サークルTNKの勉強会の内容をまとめておきます!
今回もメンバーが豪華でした(笑)
「26歳でGoogleの天才エンジニア」、「30歳のときに2社を上場させた敏腕経営者」、「35歳でエンジェル投資家として活躍」という肩書を持つ、ヘイ株式会社を経営する佐藤裕介さんです。
日本のPayPalの導入を促進。2012年3月にコイニーを創業。スマートフォンやタブレットを用いた決済サービス「Coiney(コイニー)」をもつコイニー株式会社の代表取締役社長の佐俣 奈緒子さんです。「決済」のプロですね!

今回の勉強会のテーマは「小売り×決済」でした。内容は「小売り」が中心でした!
小売りは、商品流通の中では一番最後、つまり私たちに商品が届く部分ですね。コンビニも、スーパーも通販も全部「小売り」です。
佐藤さんは「どの時代も『小売り=メディア』という構図があり、その形はテクノロジーによって変化する」とおっしゃっていました。
ぼくも最初は分かりませんでしたが、この後の記事を読んでくれば納得すると思います!
小売りの歴史は百貨店の登場で幕を上げました。それは1904年、三越呉服店(現在の三越伊勢丹)から始まりました。まさに近代化というテクノロジーによって生まれた形態です。対面販売の座売りから陳列販売方式への切り替え、洋式簿記の導入、取扱品目の拡張などの経営革新を次々と行い近代的百貨店の土台を築いたといわれています。もちろん、あれだけ大きければ「メディア」として大きな役割はあったでしょう。
第二次世界大戦後、復興する日本とともに成長したのがスーパーでした。スーパーの発端は1953年、青果店「紀ノ国屋」によるセルフサービスの導入と言われています。テレビの影響もあり、同じものをほぼすべての日本人が求めるという大量生産大量消費の時代にチェーン店方式で同じ商品を大量に仕入れて販売するスーパーは著しい成長を遂げました。欲しいものが集まるスーパーは人々の流れを作り、メディアの存在として大きく力を持ちました。
1970年代後半に入るとスーパーの成長にともない、posレジシステムの普及、機能強化も進みました。すると、利便性を重視してより近い場所にあるコンビニエンスストアやショッピングセンター、専門店チェーンなどの新しい小売業態が参入してきます。それは私たちの目によくつく存在となり、リアル店舗としての広告の働きをするようになっていました。
2000年代になると、インターネットや家庭用パソコン、モバイルの普及率が著しく上昇し、通信インフラが整備されたことによりEコマース市場が拡大、ネットショップの時代がきます。Eコマース市場に人々が訪れる仕組みとなり、メディアの存在として現在でもAmazonなどが大きい影響力を持っています。
また、現在はソーシャルメディアが当たり前になり、商品の購入基準も「いいね!」をもらえるかが重要になり消費者行動の変化を起こしました。それはメディアそのものになったのです。イチナナキログラムなどはInstagramのユーザーの投稿だけで広告になっています。
テクノロジーが大きく小売りの業態を変えて、メディアの存在として働いていたのがなんとなくわかったでしょうか。
これからはAIや決済の仕組みのテクノロジーが大きく、小売業界を変えていくはずですね。無人店舗が増えていくのは間違いないですし、そもそも何も店舗がなくてもすべてがそろってしまう仕組みが来るのもそんなに遠くないと思います。
本当はもっといろんな話がありましたが、とりあえず今回はこのくらいで(笑)