お薬についての初記事です!
何を書こうか迷いましたが…
今回は『お薬を飲むタイミング』について少しお話をします。
大きく分けて
お薬投与タイミングには5つあります。
1、食前
2、食直前
3、食間
4、食直後
5、食後
になります。
1,5 2,4 3 と分けて説明したいと思います。
まずは1,5です。
『食後に投与して下さい』
『食前に投与して下さい』
と書いてあるお薬はとてもたくさんあると思います。
前、後のタイミングは
≪30分以内≫
となっています。
お食事前30分以内かお食事後30分以内です。
~ここで小話を一つ…~
基本的にお薬は胃にモノがない方が吸収されやすのです。
なのでお薬の吸収率、効果としてはお食事前の方が高いんです。
ただし、薬局に置いてあるお薬は大半が『食後』の表示になっています。
それはなぜか?
それはお薬を飲む患者さまの体調を気遣ってのことなんです。
薬が胃に到達すると胃の中は胃酸と言われる、食物を溶かす液体が大量に発生します。
胃酸は本来食事を溶かすために放出されますが、
そんな強い酸性の液体が出ても胃が溶けないのはなぜか。
理由は2つあります。
一つ目は胃は自分を守るための粘膜が張っています。
なのである程度の胃酸による溶かす効果には耐えられます。
二つ目は前にも書いたように胃酸は食物を溶かすためにあるので
胃内に食物があればそちらに働いて胃自身を溶かす効果は弱まります。
そんな理由です。
お食事前に薬を飲んでしまうと、二つ目に書いた理由のため(食物を溶かせないので胃酸が胃を溶かしてしまう)に胃が痛くなる可能性があります。
なので食後投与の表示があるものは必ず何かを胃に入れてからお薬を飲むようにしてください。
話しが飛びましたが…
2,4について説明します。
食直前、食直後のお薬の投与なタイミングは
お食事の5~15分前、5~15分後がベストになります。
最後に3、の食間です。
一番勘違いされているケースが多い投与タイミングになります。
食間とはお食事中…ということではないんです。
食間とは食事と食事の間のことを指します。
時間の目安としては
食事後2~3時間あとになります。
食間は胃が空の状態のときに飲むお薬になりますので投与タイミングを守るようにしましょう。
お薬は指示どおりに飲むことにより効果が最もよくあらわれ、副作用を最も少なくすることができますので、必ず指示された服用時間を守りましょう。