『認知症を患う“あたし”が語り始める
凄絶な「女の一生」』
帯に書かれていたらしい惹句です
私が読むのは、ほとんど図書館で借りた本。
新聞などの書評で面白そうなのを予約するのですが、人気本がやってくるのは何ヵ月も先になることがあります
本書は予約した時の記憶が全くなくて
最初は、何の話か、ちんぷんかんぷん
コレ、面白いのかとなりました。
図書館の本には、帯がついていませんしね。
しかし。ここで止めなくて良かった
帯の「凄絶な」なんて言葉に怯んではいけません。確かに「凄絶」と言えなくはないけれど、なんか違う。そんなに毒々しいものではなくて、ちゃんと記憶の中にある「過去」という感じ
重い重い足踏みミシンは
主人公の相棒
「ブラジャ」の縫製をしていました
主人公のカケイさんは認知症を患っていて、すぐにいろいろな事を忘れてしまう。その中で、自分の過去を振り返る物語りです。
「凄絶な」アレコレに打ち負かされた人生ではないほとんど独学で読み書きできるようになり、ミシンの技術を身につけて生きてきた。
言葉にはしなくても頭の中では、なかなか気の利いたことを呟いています
著者が現役ケアマネージャーさんだけあって
認知症である心の状況について
なるほどそういうものかという気づきがありました。
担当している利用者さんへの
思いやりが深い方だと感じました。
ちょこちょこ笑える部分もあって、物語全体は軽やかです。
幼子には幼子なりの
高齢者には高齢者なりの
「過去と今」があり
言葉にはならない思いも記憶もある。
誰もが
他人から軽んじられて良い存在ではない
と理解させられるお話です。
鼻をかむほど
泣いてしまうくだりもありました。
こんな方にオススメです
年をとることに不安を感じている方
身近に高齢になりつつある人がいる方
介護に関心のある方
人生の最終段階を、どう過ごしたいか
考えている方
どのように生きたいか模索中の方
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