ケトン食・高脂肪食を続けると、腸内フローラのバランスが崩れる | 前向きで行こう♪

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薬でドロ沼にハマることを知り、ストイックな生活改善で今は完全に無症状♪
食事だけで体は本当に強くなります。少しでも多くの方に知ってもらいたくブログに綴ってます(#^^#)

私は基本的に糖質を控えているので、必然的に脂質を多めにとっています。

高脂肪食の欠点もいくつかあるかと思いますが、今回、ライラックの母、リラ子さんのブログで新しい視点を知ることが出来ました。

 

「高脂肪食→腸内フローラのバランスの崩れ」です。

「脂っぽい食事を消化するために胆汁がたくさんでて、胆汁の中に入っている胆汁酸がいい菌を殺す」ということだそうです。

 

そもそも、糖質制限で善玉菌のエサが減っていることもあり、これは、ゆゆしき問題です!

 

一口に糖質制限といっても、私の場合は、脂質代謝が安定してからは、野菜のでんぷん質を多めにとっていたり、冷ご飯のレジスタントスターチをとったり、毎日欠かさずイヌリンと少量のオリゴ糖をとったり、エサ巻きには気を配っています。

 

ミヤリサンも1日に2、3回のみ、発酵食品も欠かしません。

 

しかし、高脂肪で腸内細菌でいい菌を殺していたというのは盲点です。

この件は、もう少し深く調べ、自分なりの最適な脂肪量を計算してみたいと思います。

 

ここ数日、実験的に糖質制限を緩め、レジスタントスターチを中心に炭水化物の摂取量を増やしています。

当面、一食のカロリー摂取バランスは、

 

タンパク質 25g    24%

脂質    25g     53%

炭水化物 25g     24%

 

を目安に食べていってみようと思います。

下記の記事では、脂質30%以上で腸内細菌のバランスに悪影響とありますが、相対だけの問題ではなく、絶対量が多くなけば悪影響も大きくないと推定しています。

 

 

 

下記に、2件、参考にした記事を引用させて頂きます。

まずは、リラコさんのブログです。

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次はアルツハイマー病です。

アルツハイマー病の原因は、
私が若いころは、アルミがよくないといわれて、
アルマイトの鍋を全部捨てましたが、
もちろん鍋やヤカンのせいではなく・・・😅

「アミロイドカスケード仮説」*1というのが一般的ですが・・・
(アミロイドベータが脳にたまるという説)

最近は、「脳炎症仮説」というのもでてきたそうです。

というのも、アルツハイマー病の患者さんの脳内で、
免疫細胞(ミクログリア)が活性化していて
アルツハイマー病は、「慢性の炎症性疾患」とわかってきたからです。*2

その炎症が腸内フローラの乱れから始まるのもまだ仮説ですが、
総説*3に書いてあったので
なるべく簡単に書いていきますね。😃

高脂肪食を続けると、腸内フローラのバランスが乱れて
(脂っぽい食事を消化するために胆汁がたくさんでて、胆汁の中に入っている胆汁酸がいい菌を殺すので)

腸がスカスカになるので、
普段は腸からでていかない悪い物質や菌(グラム陰性菌の破片など)が血液の中に入る
(いい菌たちが作る短鎖脂肪酸(腸の細胞更新に必要)ができなくてスカスカになる)

悪い物質をやっつけようと免疫のバランスが崩れて、全身が炎症を起こす

脳の関所(血液脳関門)もスカスカになるので、
脳にも悪い物質(腸内にできた物質、(菌)、菌の破片、生理活性物質(サイトカイン)など)がはいって

脳の免疫のバランスが崩れるので
脳神経が炎症を起こして、
神経細胞が死んで

認知機能障害がおこる😭

歯周病も全身の慢性炎症を起こすことがわかっていますが、
なんと
アルツハイマー病の患者さんの脳から
歯周病菌(ジンジバリス菌)*4の破片(LPS)が
みつかったそうです!*2😱

げー!
菌の破片が脳にある!😱
そうしたら、脳もそれをやっつけようと炎症を起こしちゃいますよね~*5😭

腸内細菌がつくった「アミロイドβ」が、血管に入って、
脳の関所(血液脳関門)を通過して、たまったという報告もあるそうですよ~*2

鍋のアルミのせいでなかった!😅

これで安心してアルマイトの鍋を使える!

歯周病から全身の炎症が起き、アルツハイマー病のリスクも高まるので*6
食べ物だけでなく、歯茎のお手入れも忘れずに。😊


歯のブログはこちら
https://ameblo.jp/dr-rirako/entry-12239636531.html?frm=theme
④まであります。

図も貼っておきますね。

下の①から始まります。

 




じゃあ、どうするか?
長くなったので続く・・・


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*1:アミロイドβ(というペプチド、39-42個のアミノ酸)が凝集して構成される老人斑(アミロイド斑)が脳神経細胞外に沈着することや
過剰にリン酸化されたタウたんぱく質(神経軸機能の維持に必須なタンパク質)の神経原繊維変化が脳神経細胞内で起こることにより、
神経細胞が死滅するという説
(神経原繊維変化(NFT):タウたんぱく質が結合した凝集体。脳細胞へ栄養を送れないで、細胞死を引き起こす(tangleはもつれ))

*2:石田ら、歯周病はアルツハイマー病を悪化させる
https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio/60/3/60_147/_html/-char/ja

*3:Spielman et al., Unhealthy gut, unhealthy brain: The role of the intestinal microbiota in neurodegenerative diseases. Neurochem Int. 2018;120:149-163.

*4:歯周病菌(ジンジバリス菌):Porphyromonas gingivalis 

*5:PG菌のLPSにより、免疫細胞のミクログリアが活性化し、脳炎症を起こす報告あり*3
活性化されたミクログリアによってアミロイドβの産生・蓄積・認知機能崩壊が起こることも報告あり。*3

*6:口の中から唾液や食べ物と一緒に腸内に歯周病菌が入って、
腸から血管に、(菌や)菌の破片がはいって、
脳にもはいって、免疫が活性化されて、脳が炎症を起こして、
アルツハイマー病に影響を与える*2

補足1:藤井ら、アルツハイマー病の背景と発症
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/5/55649/20180206140002965011/srfa_107_005_010.pdf

補足2: 
アルツハイマー病の病理(老人斑、神経原繊維変化)
大脳皮質における神経細胞の著しい脱落に加え、老人斑と神経原線維変化の沈着を特徴とする。
老人斑は神経細胞毒性の強いAβタンパク(主にAβ42)が神経細胞外に沈着したものであり、神経原線維変化はリン酸化されたtauタンパクが神経細胞内に蓄積したものである。



図6)老人斑と神経原線維変化の病理組織像
A. 老人斑(抗アミロイドベータ抗体による免疫組織化学染色像)/側頭葉皮質(60歳女性)
B. 神経原線維変化(Gallyas-Braak染色像)/海馬CA1領域(60歳女性)
C. 老人斑と神経原線維変化(Bodian染色像)/海馬CA1領域(73歳女性)
柿田明美博士と譚春鳳博士のご好意により提供していただいた(共に新潟大学脳研究所附属生命科学リソース研究センター脳疾患標本解析学分野所属)。
新潟大学のHPから引用させていただきました。
http://www.bri.niigata-u.ac.jp/~idenshi/research/ad_3.html ;

 

 

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次に、「HealthDay News」より引用させて頂きます。

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高脂肪食は腸内細菌バランスに悪影響か?
提供元:
HealthDay News

 1日の摂取カロリーのうち40%を脂肪から摂取する高脂肪食を半年間続けると、腸内細菌叢のバランスに悪影響を及ぼすことが、青島大学栄養・健康研究所(中国)のDuo Li氏らの研究から明らかになった。詳細は「Gut」2月19日オンライン版に発表された。

 中国の食生活は従来、低脂肪、高炭水化物が中心だったが、近年では、高脂肪、低炭水化物に変化しつつある。また、同時に肥満や2型糖尿病の罹患率が高まりつつある。そこで、Li氏らは今回、食事を低脂肪食から高脂肪食に変えると、腸内細菌叢にどのような変化が生じるのかを調べるため、18~35歳の健康な男女217人を対象にランダム化比較試験を実施した。

 研究では、参加者を、1日の摂取カロリーのうち20%(低脂肪食群)、30%、40%(高脂肪食群)を脂肪から摂取する3つの群にランダムに割り付け、6カ月間追跡した。3群間の総カロリーが等しくなるように、脂肪の摂取量に応じて炭水化物の摂取量を調整した。なお、研究開始前の1日の摂取カロリーに占める脂肪の割合は、平均で約31%だった。

 その結果、体重は全ての群で減少したが、低脂肪食群では体重とウエスト周囲長が最も減少し、総コレステロール値とLDL-コレステロール値も低下したことが分かった。また、低脂肪食群では、コレステロールの低下に関与する腸内細菌が増えたのに対し、高脂肪食群では、コレステロールの上昇に関与する腸内細菌が増えていた。さらに、高脂肪食群では、長鎖脂肪酸の代謝に有意な変化がもたらされ、炎症レベルも高まっていた。Li氏らは「これらの変化は、糖尿病や心疾患などの代謝性疾患につながる可能性がある」と推察している。

 Li氏は、今回の結果について、「高脂肪食を摂取すると、腸内細菌の種類や数に悪影響が出ることが示された」と述べている。ただ、今回の研究結果は、脂肪の摂取量が多い先進国ならではのものである可能性があるとし、異なる集団でも同じ結果が得られるかどうかは、さらなる研究が必要だとしている。

 この研究には関与していない米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン医療センターのSamantha Heller氏は、腸内細菌はヒトの健康に幅広く影響すると指摘する。これまでの研究で、腸内細菌は、野菜や果物などに含まれる食物繊維を糧とする一方で、脂肪や赤身肉、加工肉、チーズ、甘い食べ物、精製された穀物、揚げ物中心のファストフードといった典型的な欧米型の食生活は、腸内細菌に有害となる可能性が示唆されている。

 これらの結果を踏まえ、Li氏は「少なくともアジア人は、1日の摂取カロリーに占める脂肪の割合は30%を超えないようにする必要がある」と述べ、植物性の脂肪を摂取することを勧めている。一方、Heller氏は、この結果を、食事から摂取する脂肪は健康に悪いと解釈すべきではないと指摘しながらも、「動物性脂肪を豊富に摂取する食事法は腸内細菌叢に有害な可能性があり、炎症や慢性疾患のリスクを高める可能性がある」と述べている。

 その上で、Heller氏は、腸内細菌叢を健康な状態に保つためには、加工肉を避け、赤身肉とチーズを制限し、脂肪と炭水化物、たんぱく質のバランスを取りながら、野菜と豆類、果物、穀物とナッツ類を豊富に食べるのが良いと助言している。