タイムという映画を見ました。 | もーええやん

もーええやん

無気力こそ境地

サカイです。朝起きてお尻の間に違和感を感じ、泣きそうになりました。

何かが・・・お尻の間にある!!

・・・・。

結局トランクスが食い込んでいたことが分かり難を逃れましたが、

何とは言いませんが事故が起こっていなくて本当に良かったです。

人間の幸せとはこんなささいなことからも得られるものということですね。

絶賛上映中の映画、タイムを見ました。

映画のあらすじは下記の通り。


25歳以上年を取らない世界。それ以降は時間を買わないと生きていけない。

金持ちは永遠に生き続けられ、庶民はその日暮らしを強いられる。

人間にとって幸せとはなんなのか?死とは一体。



ではでは。まずは映画を見た率直な感想。


銀河鉄道999+ルパン三世


ダヴィンチコードやマトリックスに通ずるところがあり、ストーリーが難解なわけではないが、

初めから予習しておき、映画の中の世界に慣れておかないと

共感を持ってストーリーを追う前に映画が終わってしまう事態を引き起こしそう。

実際に映画を見ていて

いつ死ぬかわからない状態の人への共感、金持ち優遇社会。

主人公がその世界に立ち向かう。

あぁ。うん。

・・・なるほどねぇ。


自分たちがこの世界にいたとしたら・・・


あれ?終わった。しまった!

という不完全燃焼になりました。

理解力がねーからだろ!

と言われるとその通りですが、映画を見ながら考えさせられることと映画を見てから考えさせられることって別だと思うんですよね。

というのもこの映画、間々に

「これは考えさせられる」

ということが細かく盛り込まれていたからなんですが・・・・。

ダラダラしないようにか、映画の上映時間の都合上か、テンポが速く余韻が楽しめなかったのです。

ですので、映画を見終えた後、一生懸命場面を思い出しながら感想を書くことにしますが

記憶違いもありえますので、温かい目で見てください。

まずテーマの話ですが、貧乏人は死と隣り合わせ。毎日がその不安との戦い。

金持ちはそんなことは気にも留めない。

ここを見るとやはり、機械の体「銀河999」を連想してしまいます。

ただ、この映画にはエッセンスがプラスされていて、働いて得た延命時間をを生活費に充てているのです。

珈琲を買うには1分寿命を縮めるなど、僕らの社会でもよく考えれば同じことなのだろうが、よりお金と命が直結して扱われている。

現実社会でも、お金があるからと言って延命はできるものの、必ず生きられるわけではない。

でもないとご飯も食べられない、寝る場所もない、最後に行きつくのは死。

とは言えお金がないからと言って、25歳から数年で亡くなることもない。

しかし映画内は死が亡くなった世界。生きたいなら働いた分だけ生きられるようになっている。

これの斬新だと思うところは、「金がなくても生きていける」や「生きていれば儲けもの」など軽々しく言えない社会だということ。

そして、金持ちは確実に死ぬことがないということ。

実は今の現実社会でも誰もが医療を受けられ、IPS細胞などの医学が発展すれば実現可能な世の中だったりする。

この映画が近未来SFと謳っているのも間違いではないということだ。

映画内では触れられていなかったが、遺伝子操作で人に時計をつけて寿命を監視するぐらいだから、病気もない世界なのだろう。

現実社会だと、大金を叩いて延命や命を救うことができれば喜ばしいことなのだが、

映画の中だと誰かを延命させるということは自分の寿命を分け与え縮めることになる。

そして、この映画の世界と現実社会がリンクするところも多く、

長生きやお金が多いから言って幸せがそれに比例しないというところ。

年を取ると体の節々が痛くなって長生きは辛いもんだよ。

と老人ホームに行ったときにおばあちゃんが話しかけてきたのを思い出しました。

この映画の中でも同じように体の不調などはないはずなのに、生きていることに苦痛があるという人たちが出てくる。

とあるシーンで、

死がある時代には不老不死を人は願うが、死が亡くなったこの世界だと死は手に入れたくなるものなのだ。

という描写が出てくる。

無いものねだりとも取れるが、死というものを考えさせられるシーンだと思う。

死という自由、それで人間は解放される。

別に自殺を推奨しているわけではないが、宗教でも生きているこの現生は苦行で、死を持って人はあの世に旅立つことが目的である。

現生が修行の場であの世へのステップアップ(という宗派があります)

言葉は違えど、死ぬことにより得られるものがあるという点では同じことを言っているように思える。

死を終わりととらえるか、始まりととらえるかはさておき、

「これでいい」と思え死ねるかどうかでその人の人生が決まるんだと思う。

自殺して亡くなる方にも後悔して亡くなれる方もいる、

ただこれで本当に心置きなく誰かを救ったり、思い残すことがないのであれば・・・。

そんな自殺への見方も考えさせられる作品でした。

タバコを吸っている私が言うのもなんですが、

人間は無意識に、もしくは意識的に行っている行動で

少しずつ自分の命を危険に追いやっているものです。

今はまだ死がほしいなどとは思いませんが、

いい意味でそう思えるように努めるのが本当の楽しく生きたということなのでしょうね。

不老不死であろうと、どれだけ過酷な人生であろうと楽しみきりましょう~。

あ、えらく長文になりましたが、映画の大体の雰囲気はおわかりいただけましたか~?

それ以外の部分・・。

映画中盤から最後まではルパン三世です。

どういうこっちゃという人はそれも確かめに劇場へ行ってください。

タイム(じかん)という映画だけに、

良さを是非、実感してください。




時間が過ぎれば滑ったことも忘れられる。


強く生きますよ。私は。