現在は神奈川県内の河川を中心に、水生昆虫など底生動物の観察をしています。もともとは、淡水プランクトンの観察をしていました。その為の水汲みをしていた際、小さな虫が入っていたのがきっかけで、水生昆虫との付き合いが始まりました。

 その虫が何か分からず、いろいろ調べてカゲロウ目の幼虫だと分かり、しかもコカゲロウの仲間だと分かり、その小さな姿に見とれたものでした。それが始まりでした。

 プランクトンの採取は、主に東京や神奈川県の公園を回り、池や湿地の水を汲んで、コーヒーフィルターを使って濃縮し、生きたまま生物顕微鏡で見ていました。驚くべきことに、植物プランクトンと呼ばれる緑藻や、珪藻の多くは動くのです。それも優雅に舞うように水中を移動します。しかも、美しいグリーンや褐色に輝く様子は素晴らしいものです。デジカメを買ったのは、この美しい姿を記録するためでした。2003年ころのことです。

 夏の間はプランクトンを採取し、寒くなると同じフィールドで水生昆虫を採取し、生きたまま写真を撮り、虫は水の中へ戻していました。当時は分類などは全く考えなかった。バットの中を泳ぎ回る虫を見ているのが好きでした。今でも好きです。

 2005年に、「日本産水生昆虫」と言う分厚い図鑑が東海大学出版会から出ました。3万円くらいしたと思います。しかし、全く読めませんでした。想像では図版や写真が載っていて、それで虫の名前が分かるのだと思っていました。ご存知の方は分かると思いますが、図版や写真もありますが、ほとんどは「字」が書いてあり、その「字」は読めますが、意味が全く分からなかったのです。検索の意味が分からなかった。

 当時の主なフィールドは、大和市の泉の森でした。引地川の水源の森と流れと池を中心にした、プランクトンの採取にも、水生昆虫の採取にも適した緑地でした。今はあまり行かなくなりましたが、何も分からなかった当時の私に、観察や採取を容認してくれた大和市の皆様には感謝しかありません。泉の森が無かったら、今の私は居ませんでした。

ウスイロフトヒゲコカゲロウ(040221)     ナガレトビケラ属(040521)泉の森