朝の通勤は、いつも満員電車に乗ることになる。
そこで困るのが読書だ。
ぎゅうぎゅうだから読みにくいというのはもちろんだが
時々あるのが、読んでいる本を見られること。
特に今読んでいる本は見られたくない。
それは松沢呉一著の『ぐろぐろ』
読んだことがある人は分かると思うが
内容がかなり強烈。
雑誌でやっていた連載をまとめたもので
本文も強烈なのだが、1話ごとのタイトルも強烈。
本文は小さいので内容までは見られないけど
タイトルは大きく出て来るので困る。
いくつか例を挙げると
「セックス見物屋」「キンタマの注意」「スカトロ犬」「アナル選手権」「ウンコの知恵」「恐怖チンコ病」……
かなり強烈。
「キンタマの注意」と出てきたときは、
読むのをあきらめて、そっと本を閉じた。
遊びに行くときの電車なら良いが
通勤電車なので、毎日のように顔を合わせる。
変態だと思われたらたまったもんじゃない。
特に女性に見られたら大変だ。
そうならないために「俺の背後に立つな」
とゴルゴ13のようになっている。
席に座ったら上から見られるので座れない。
なので、たとえすいてても立っている。
地下鉄なので、窓の反射対策も気を抜けない。
写らないように、胸の前で読む。
立ち方も怪しい。
これで中身を見られたら
完全にアウトだ。
さらに困るのが、
内容が面白くて、笑いを堪えないといけないこと。
「アナル選手権」なんて書かれてる本を
ニヤニヤして読んでたら
ドMかゲイに間違われてしまう。
本物のゲイの方にお尻を触られなけない。
就業前に疲れてしまう。
それなら電車で読まなきゃいいんじゃない?
っという人もいるだろうが
特に『ぐろぐろ』を読んでいたら
その状況を楽しめる男にならないといけないなぁ
と思わされる。
興味がある人は是非読んでもらいたい。
つれづれなるまま……