同性パートナーシップ契約について興味はあっても、

 

「相談してみたいけれど、何をどこまで話せばいいのか不安だった…」

という声をよく伺います。

  • いきなり全部話さないといけないのでは?

  • 親との関係や過去のことまで根掘り葉掘り聞かれる?

  • まだ整理できていない状態で相談してもいいのか分からない

こう感じて、踏み出せずにいる方も多いと思います。

 

今日は、私の同性カップル向けサポートの初回相談で実際にどんなことをお聞きしているのかを、かんたんにご紹介します。

 


 

① お二人の「今」の状況

まず最初にお聞きするのは、ざっくりとした「今」の状況です。

  • お二人のご年齢

  • 一緒に暮らしているかどうか、同居年数

  • 親やきょうだいとの距離感(仲が良い/距離を置いている など)

細かい事情を全部話していただく必要はなく、あくまで「どんな前提なのか」が分かる程度で大丈夫です。

 

ここで分かるのは、

どの場面(病気・相続・死後の手続きなど)が将来的にトラブルになりやすそうか?

という“ざっくりした地図”です。

 


 

② 特に心配している場面ベスト3

次にお聞きするのは、

「正直いちばん不安なのは、どんな場面ですか?」

というポイントです。

  • 病院で家族として扱われるかどうか

  • 自分が先に亡くなったときの、お金や住まいのこと

  • 親に知られずに備えられるかどうか など

ここで挙げていただいた「不安ベスト3」が、そのまま 包括パックで重点的にケアするポイント になっていきます。

 

まだ言葉になっていなくても、

  • 漠然と怖い場面

  • 何となくモヤモヤしている点

をそのまま話していただいて大丈夫です。

 


 

③ 今の段階で「決めなくていいこと」

相談では、あえて「今は決めなくていいこと」もお伝えしています。

 

たとえば、

  • 親にいつ・どこまで伝えるか

  • 遺言でどの割合にするか

  • 将来どこに住むか など

すぐには決められないことを、無理に決めてもらうことはありません。

「今日は、決める前の整理をする日なんだ」

という気持ちで来ていただければ十分です。

 


 

▶ 相談のハードルを下げたい方へ(包括パックのご案内)

このブログでは、同性パートナーのお二人が

「まずは話して整理してから、必要な書面をまとめて整えたい」

というときの、入口としての情報をお届けしています。

 

実際のサポートでは、

  • パートナーシップ契約

  • 遺言

  • 任意後見契約

  • 死後事務委任契約 など

お二人に必要なものを、最初のヒアリングをもとにまとめて設計・作成する包括パックとしてご提供しています。

 

二人で全部を決めようと抱え込まず、「まずは整理するところから」のかかりつけの専門家としてお役に立てればうれしいです。