同性カップル向けの情報を調べていると、

  • パートナーシップ契約

  • 遺言

  • 任意後見契約

  • 死後事務委任契約 など…

いろいろな言葉が出てきて、

「これって、全部やらないと意味がないのかな?」
「フルセットじゃないと、備えたことにならない?」

と感じてしまう方も多いようです。

 


「どれか1つ」だけだと、意外な抜けが出やすい

たとえば、

  • とりあえずパートナーシップ契約だけ作った

  • 遺言だけ書いておけば安心だと思っている

という場合でも、実際の場面ではこんな“抜け”が残りがちです。

  • 病気・事故のとき
    → 誰が医師と話し、どこまで判断を任せるかが決まっていない

  • 相続のとき
    → 遺言だけではカバーしきれないお金の動きや手続きが残る

  • 死後の手続き
    → 葬儀・納骨・役所の届出などを、誰がどう進めるかが曖昧なまま

「一つひとつは悪くないけれど、全体として見るとスキマだらけ」という状態になりやすいのが難しいところです。

 


大事なのは「全部やること」ではなく、「全体像を一回設計すること」

とはいえ、

「フルセットで一気に整えるのは、正直ハードルが高い…」

という本音もあると思います。

 

ここで大事なのは、

  • とりあえず単発で何か1つを選ぶ
     のではなく

  • 自分たちの将来にとって、どこが一番リスクになりやすいかを整理して、
     一度“全体像”を設計してみること

です。

 

そのうえで、

  • 今のタイミングで必ず押さえておきたいもの

  • 将来の状況次第で見直したり、追加していく部分

を分けていくイメージになります。

 


包括パックで「全体像」を一緒に組み立てる

私のサポートでは、最初の相談の中で

  • お二人の年齢・暮らし方・住まいの状況

  • 親やきょうだいとの距離感

  • 病気/お金/死後のうち、どこが一番不安か

といったところを整理しながら、

  • パートナーシップ契約

  • 遺言

  • 任意後見契約

  • 死後事務委任契約 など

を、「この2人にとって必要な備え」を一枚の設計図にまとめるイメージで組み立てていきます。

「全部やる/やらない」を先に決めるのではなく、
まずは全体の設計図を作ってから、
今のタイミングで整えるべきところを一緒に選んでいく──

そんな流れです。

 

「何をどこまでやればいいか分からない」という段階から、歓迎しています。