盆踊り。
保存会の方で、
それはお盆に死者を供養するための行事。
秋田には日本を代表する
盆踊りがあります。
徳島の阿波踊り・岐阜の郡上踊りと並ぶ
日本三大盆踊りの一つ、
羽後町の「西馬音内(にしもない)盆踊り」です。
1891年(昭和46年)に国の重要無形民俗文化財に指定されたこの盆踊り。
特徴は独特の美しい衣装!
この土地伝統の「端縫い(はぬい)」と呼ばれる美しい衣装を身にまとい、
成人女性は優美な編み笠、
未成年女性は彦三頭巾(ひこさずきん)と呼ばれる黒い布で顔を隠して踊ります。
これが亡者踊りと言われる所以のようです。
夜が更けて、
子供達メインから成人女性メインに変わると、
幻想的な雰囲気が広がります。
さらに踊り。
威勢のいい秋田弁混じりのお囃子に乗せて
指先まで洗練された優雅でしなやかな踊りは、
あまりの美しさに目を奪われ
時の流れを忘れてしまうほど。
また、踊りの中にはすり足で
クルッと回るしぐさがあり、
輪廻転生を表していると言われています。
その独特の雰囲気から、
現世と死者の世界の境界が
徐々に曖昧になってくるような
味わったことのない不思議な感覚に
引きずり込まれます。
ひょっとしたら実際に
死者も混ざっているかもしれないと
思わせられる独特の西馬音内盆踊り。
一度足を運んでみてください。
ちなみに、ご覧になる際には
胸元に目印をつけている方をお探しください。
↓
保存会の方で、
伝統を守る上手い人ということです。
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西馬音内盆踊り
秋田県羽後町
問い合わせ先:羽後町観光物産協会