しばのとを

たたきつづけて

われとなる

 

山姥に

また水櫛の

刻きたる

 

村の端を

走りて廻す

かざぐるま

 

黄泉の厠に

人ひとり居る

暑さかな

 

うつつよと

斬れば血の出る

竹煮草

 

とはにとつぎて

おほばこぐさに

かがまりぬ