大岡 頌司しばのとを たたきつづけて われとなる 山姥に また水櫛の 刻きたる 村の端を 走りて廻す かざぐるま 黄泉の厠に 人ひとり居る 暑さかな うつつよと 斬れば血の出る 竹煮草 とはにとつぎて おほばこぐさに かがまりぬ