七番

左 持

願わくは花のもとにて春死なむその二月の望月のころ

 

来む世には心のうちにあらはさむ飽かでやみぬる月の光を

 

 

十八番

左 勝

大方の露には何のなるならん袂に置くは涙なりけり

 

心なき身にも哀は知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮

 

 

* 俊成の判詞 酒飲めるな