加藤 郁乎球體感覺 GALA 冬木立つ無数に立ちて数へらる 城壁の冬のひだまり城は亡く 虎落笛ハバナに鳥を残しける おもひでの雲雀来て鳴く髪の中 海市立つ噴ける未来のてりかへし 蟻穴に葡萄酒地下に酩酊せよ 六月の瑕瑾と開く落下傘