上海蟹を上海の有名店に食べに行った事が有る
行く途中その店のホテルも確認したし トリンプの専門店が有って驚く
パキスタンで売って居る店 若しくは付けている人を確認して驚いた以来の驚きだが
独逸企業の中国進出は車を見て居れば解るように用意周到で有る
日本メーカーは この前の楽天の様に一時撤退した事もあるのだが
 
 
 大飯店見ツツ とりんぷ確認ス 上海
 
 中華料理は一人では難儀では有るが 軽く流そうと昼に出掛けた
店に入ると 廻り階段の下にチャイナ服を着た二人が立って居て二階へ上がれとの事
そんなに広くはない処では有ったが 着席し注文する 驚いた事に日本語で会話出来てしまう
四品ほど取ったがそれが精一杯
 
 見渡すに 煩く話している日本人親子 母親と娘 場違いに思う日本人青年一人
どちらも「地球の歩き方」を持って居るので可笑しかった  これは食事風景としては失敗だなと思いつつ
食事して仕舞った  一階に小さな売店が有り土産に紹興酒のビンテージを買うが これは帰国して
飲み屋で飲んだが 好評で有った
 
 これでは駄目だと夜は雲南路へ赴く
まず目についたのがシシカバブ 路上にゴミ箱が置いて有りそこに串を入れるのだがかなりの串が
入って居る 食しながら彼方此方見るにムスリムへのレストランなのだろう壁面にアラビア文字が
見てとれる 食して居るとウイグル自治区の連中か ハッシッシは要らないかなどと言って来るので
ハラームだろうと言うと オオッと言われてあれこれ聞かれる 今日は上海のイスラム事情では無いので
程々にして食堂探しをする
 
 はらあむト 言エ はっしっし 印度ハ ちゃらす
 
 何処に入って見ようかと考えあぐねて これは場末の食堂に御座候と云うような店に入って見た
労働者が仕事を終えて 軽く食べて帰るような場所か 入口横の釜でばあさんが饂飩を茹でている
中年女性の客が一人居て食している 一杯の饂飩が出て来たが 侘びしく食べる
箸入れはぎゅうぎゅうに詰められて 案の定濡れていた これが一番怖いんだがな
美味しくはなかったが 経験こそ優先すべきものである
 
 何故に上海で上海蟹かと云えば 色川武大氏が重陽の節句に解禁に成るこれを 井上陽水氏らと
食べに行くというエッセイを読んだからかな 
渋谷のアルザス料理の店 シェ・ジャーニーへも行って居たのだし