「増殖する俳句歳時記」より
 
 
 
 
着ぶくれ出勤の群衆 の中で 岬のこと
 
昼寝覚め象にあたまを跨がれて
 
春闌けてピアノの前に椅子が無い
 
病院の廊下の果てに夜の岬
 
春惜しむ兎の耳の冷たさに