2014年12月31日 都内渋谷某所。
僕はライブハウスにいた。
演者として。
僕はミュージシャン真っ只中だった。
カウントダウンライブ。
そのハコに馴染みの顔、スタッフ、初めましての顔、お客さん。
その全てと共に2014を締めくくるべく演者としてその空間にいた。
東京。渋谷。ライブ。年越し。
100点だった。
夜が明けるまでとんでもなく楽しかった。
その時を跨ぎその年を跨ぎながら、お互いの健闘を讃えながら
その場に居てくれたお客さんと楽しみながら
きっと2015もこのまま続いていくと思っていた。
続けていけると思っていた。
心の周辺にはもう無数の傷が癒える間も無く常に付いていってる日々だったけど
それでもそれに勝るもの、その先にある、日に日に小さくなっていく光にも
これからも進んでいけると思っていた。
でもそれは思ったよりも相当早くあっけなく、自覚ない深い傷でバラバラになった。
2015年1月中旬。
あのカウントダウンライブと同じ場所。
開演19:00、集客ゼロ。
トップバッター。
だーれもいない空間で始めるライブ。
今まで自分が誰も呼べない日でも、
何とかかんとか客0でやることなく来れた自分には重すぎる現実だった。
「やー、始まっちゃったけど誰もいないっていうね。
まぁ、大方自分のせいなんですけどね、はは...」
リアクションをしてくないスタッフ。
わかってる。そういう人なのも。
「とりあえず、始めまーす」
気を取り直して演奏を始める。
気を取り直して。
気を取り直して
いる振りだった。
自分にとっても。
でも、自分さえも騙せなかった。
2曲目の途中でお客さんが来た。
僕のお客さんではなく対バン相手のお客さん。
とりあえずその人のためにやろう。
そりゃそうだ。
終演。
その方には良い感想をもらった。
けども自分の中にはそれ以上のダメージが残っただけだった。