貧乏暇なしの私はテレビと言うものを見ません。
と言うよりは、時間がなくて見られません。
だから、芸能ネタは殆どわかりません。
余談ですが、絵を描くことが好きな私は、受験の際、一時は美大を目指したことがありました。私立の美大なんて父親が許すはずもなく、国立なら許してやる。とのことで、憧れを持って、上野の森の東京芸大まで母と見学しに行ったことがあります。お絵描き程度の私が芸大なんて行けるはずもなく、受験する前にその夢は頓挫してしまいました。
以来、芸大に合格する人は神の手、神の耳、神の目を持つ人々だと思っています。
話を戻します。そんな芸能音痴な私が、注目していたタレントさんが伊勢谷祐介さんです。
俳優で映画監督で実業家、そして芸大出身。
その冷酷そうな笑顔とニヒルな風貌。痩身なスタイルと優美な所作。
趣味が悪いか良いかは別にして、ファンなのかもしれません。(きっとファンです)
そんな彼が、9月8日に大麻取締法違反で現行犯逮捕されました。
世間での反応は色々です。
おおむね、お前は悪人だ、なんて事をしでかしたんだ等、、。
確かに日本では犯罪です。ましてや、子ども達に夢と希望を与える立場でもある教育事業もされていたと言うのでは、尚更です。
けしからん、事には変わりないです。
お昼のワイドショーではその話題で持ちきりです(見てないけど)
〈麻薬〉と言う題材は、芸能ネタとしてはもってこいだからでしょう。何故なら、世間では〈麻薬=悪〉と言うステレオタイプが罷り通っていて、取り敢えず、そう言っておけば、私は正しい事を言っている良識人なんだ、、みたいな?
取り敢えず、責められる対象があって、仮想敵国を攻撃していれば、内輪は平和です。
なんで、麻薬が悪いか?は、語られません。
その世間に蔓延る〈麻薬=悪〉の価値観に、時々、私は息苦しさを感じます。
だって、我が家の引き出しには
〈麻薬〉はいつも大量にありますから。
骨転移のある末期ガンの身の上としては、脳天直下の疼痛を抑えて日常生活を送る為、それは必需品です。
たとえ〈医療用〉と枕詞が付いたとしても、〈麻薬〉で有ることには変わりありません。
だから、テレビやニュースで〈大麻は所持しただけで悪〉吸引器が見つかったと言う決定的証拠等と、がなり立てられる度に、内心ヒヤリとするのです。
決して、ジャンキーを擁護するつもりはないのですが、、。
窪塚洋介さんが、言っていました。
「伊勢谷くん、かわいそう。マジで。伊勢谷くんより悪いやつ、大量に傷つけている人めちゃくちゃいるから。伊勢谷くんのことを責めるのやめて。誰も殺してないから。誰も傷つけてないです」
私に言われたわけでもないのに、
何故か胸を撫で下ろしている自分がいるのです。
最後まで、お読みくださいましてありがとうございます。