何回も何回もこのまま倒れてしまおう、病んでしまおうって自分を放り投げるようなことを考えていた。

でも、だめだ。

このまま倒れてしまったらダメ、心まで病んでしまったらダメ。

なくなったあの人は悲しむし、生きているあの人に笑われるから。

この先、またきっと何度も何度も躓く、立ち直れないぐらい躓く。

暴風の中で、吹雪の中で、ゴールまで辿り着かずに、

途中で死んでしまうかもしれない。

それでも、進むしかないんだ。悲しいことに。

君は一人じゃないとかそういうの、もう聞き飽きだよ

私はずっと昔から一人でやってきた。

一人でなんとかやってこられた。

そして、裏切られた。

なくなった人も、生きている人も、躊躇せず、私のことを裏切った。

この世界は大嫌いだ。

分かっている。

それでも、生きていくしかないんだよ

人間は愛し合うために生まれたわけじゃないから、

そこも分かってほしい。

また何かあったら、涙が消えてしまうんじゃないかと思うぐらい、泣けばいい。

人のいないこの部屋で。