丁度一週間前に、素敵な人と出会った。
久しぶりにソウルフルな会話と共感。
心地よい時間だった。

本の話もした。
お勧めの本を聞かれて、小説がいいか?と聞くと、うん、と答えたので。
村上龍と谷崎と吉行さんの名前をあげた。
話の流れで女性作家の人も読みたそうだったので、詠美ちゃんもお勧めしておいた。


帰りに本屋に寄った。
村上龍の作品はとりあえず、短編がいいよと言ったが、具体的には何を勧めたら良かったのかなと
気になりつつ、いくつかの龍さんの本をパラパラとめくった。

手に取って、目に止まったのは『走れ タカハシ』

明るく、軽快で元気な本。


この本はすでに持っていて地元の浜松の本棚にあるはずだが、無性に今すぐ読みたくなって
購入決定。

最近昭和初期の本を多く読んでいたのもあったり、
なんやかんやで高度成長期にないがしろにしてきたもののツケを
今の日本は負っている感があったりして、高度成長期に対して
何かちょっと否定的な気持ちが少なからず心にあったが、そんなものを吹き飛ばしてくれた。


龍さんの作品をなぜ好きだったかも思い出した。
そう、全力で楽しんでるところが好きだったんだ。
欲望を否定せず、しっかり楽しんでいる所が好きだったんだ。

高度成長期や活気や元気であることが改めていいことだな~と感じた。

解説は、吉本ばななさんが書いてあった。
龍さんの親友。龍さんが60歳になった頃も見ていたいというような内容が記載してあった。
たしか龍さんはもうじき60歳になる。
60歳になる龍さんを見たとき、ばななさんがどう感じるかはちょっと聞いてみたい所。


全力で楽しむことは、良い事だという当たり前のことを思い出し、
俺も久しぶりに、五打数五安打をしたいと心から感じた裕心でありました♪