作家の酒 (コロナ・ブックス)/著者不明

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今日は久しぶりに自分のブログを少し読み返してみた。
10月頃に寝れないという記事が続いている。
あの頃から続いていたのかと思う自分。

3月から読書量が増えた。
正確には戻ったと言った方がいいかもしれない。

自炊も復活。自炊は、自分の心のゆとりのバロメーターです。
ここしばらく、明け方近くまで起きて、お酒もタバコもかなりの量を飲んでいました。

今も、酒もタバコもやめてはいませんが、飲み方と量が格段に変化が。。

数日前に、浜松で久しぶりにお袋と祖母に料理を作る。
作ったものは、「いわしのつみれ」
リクエストは、肉料理だったが、いわしが安く売られていたので、作る事にした。
作る前に、今日はいわしのつみれにするとお袋に言うと、
とても否定的で半ばがっかりした様子だったが、
いざ箸が進むと、思いの他大好評。
いつもは、食べている最中からもう食べれないと言い出す祖母も
ニコニコで平らげてしまった。

「今まででヒロナリが作った料理の中で一番美味い」と絶賛
作る前のあの否定的なセリフは何だったんだと思う気持ちと、
他の今まで作った料理が全否定された感があり、複雑な気分。
まあ、喜んでくれたからよしとする。


そんないきさつから、和食の基本の料理を自分で作りたいと思い三条烏丸の本屋へ

「日本料理の基本」という本と共に見つけたのがこの本だった



作家の酒 (コロナ・ブックス)/著者不明

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井伏鱒二が表紙のこの本は、食材や作家さんの写真がメイン。
三島由紀夫、池波正太郎、中上健次、星新一などの昭和の作家はもちろん、
赤塚不二夫、黒沢明、小津安二郎などの漫画家、映画監督なども幅広く掲載されていた。
私の好きな吉行さんの写真も見つけ、買う事を決める。

写真に添えられた文章は、その人にゆかりのある人や娘さんなどが記載。

酒の飲み方、美味いものへの接し方、酒席の楽しみ方というか心の温かさが伝わってくる。

ここ暫く、お酒を本当の意味で楽しく飲めていなかった気がする。
特に去年は、今思うとお酒が苦しかった感じがしてならない。

いろんなジャンルの作家さんの酒の飲み方を知ると同時に自分なりの飲み方を考えてみたくなる
素敵な本でした。

一昔前の文壇や作家という職業への憧憬を思い出すと同時に
読みながらしみじみとした気持ちにさせてくれた本
しみじみが懐かしいと思う昨今、久しぶりに買って良かったと思う