熊本銀行と信用保証協会の担当者

 

創業するにあたり、創業融資を受けることにした。

ただ、日本公庫はハードルが高いと思ったので、制度融資を使うことにした。

確かに、融資申請やら事業計画は近くの銀行の支店に通いながら作るので、一発試験の公庫よりはリスクが低いと思われた。

また、融資後のフォローも近くの銀行の支店のほうがいろいろ受けられると思っていた。

 

しかし、その担当者がパープリンwだった。

融資申請の頃から、とにかく日本語が通じない。意思疎通に苦労した。

融資事務しかしたことがなく、経営のけの字も知らないようで、そこら辺のフォローは無に等しかった。

ここで私は人件費を計上しないというミスを犯した。

人件費とは収益の中から得るものであって、義務的経費ではないと思っていたからだ。(一人親方なので)

最初「人件費はないのですか?」と聞いてくれたのだが、私がそれを拒めば「それはおかしい」と指摘してくれると良かったのだが、そこまでの経験や勘が備わっていない担当者だった。

融資実行後、すぐに経営(生活費)に行き詰まるようになる。

人件費分だけおかわり融資を相談するも「まだ返済実績がない。信用保証協会も被ってくれない」などの杓子定規の理由で拒否された。いや、理屈ではそうだろうが、それ以上の事情を斟酌できる能がなかった。

 

1年ごとの決算書も出したが、出しただけでそれ以上のフォローはなかった。

「うわー、赤字が多すぎますね」銀行作成のCF計画書もその時にこちらから言わないと出してもらえなかった。

これでどうやって財政規律を守ればよいというのか?

 

信用保証協会の担当者。経営支援ということで、最初は中小企業診断士を派遣して巡回指導をしてくれた。

ただ、その診断士の言うとおりに動いても全く経営が好転しない。

結局、日を追うごとに経営は苦しくなった。

 

融資元としても融資先が滅んでは困るはずだ。

となれば融資先が利益を出して、返済原資を確保できるようにフォローやアドバイスをもっと徹底的にすべきではないのか?

こちらが聞かないのもあったかもしれないが、そういうものはほとんどなかった。

 

結局、この債務は法的整理の予定。

信用保証協会の担当者は「焦げ付く」と心配していたようだが、さもありなんだ。

後日、たまたまその上司格の人に会った。返済は待つし、経営再建が第一だとはいうものの、ではどうすれば経営再建できるのか?その支援等は皆無だった。こちらが「じゃ、どうすれば返済原資が獲得できるのか?」と食い下がらなかったのも原因か??

 

もっとボケてたのが熊本銀行の担当者。

弁護士が債権照会の文書を出してたのに、それに気づいていなかった。

「あのー、返済が延滞してますが?」と、ボケたことを聞いてきた。

 

法的整理となればこちらも傷を負うが、それ以上に、この担当者らの業績に傷をつけてやりたいと思う。