私がやっているやり方は絵合わせのように部位、状態、症状と照らし合わせながら対象者の状況把握を行っています。
例えば「息苦しい」の背景を想像すると何種類もの関連性が浮かび上がると思います。
腹部が張って息苦しいのか、心拍数の乱れで苦しいのか、気管支が狭まって息苦しいのか、自律神経の乱れで苦しいのか、など神経や臓器の機能障害から今の状態が現れている様子を現場で見られてきていると思います。
私が関わってきた看護師達は状態観察のやり方として
①既往歴 現病歴の照合
②数値の平均値の照合
③入院や施設利用前からその症状は続いているかどうか
と、過去の状況からの分析で対応するやり方がありました。
消去法で分別して新しい症状なら医者に報告し、現状で対応可能な状態なら現場で処理をする、ところの答えは同じです。
疾患の定義は特定の臓器における機能障害の内訳だと思われます。
また、解剖学は人体の基本的な機能を提示されています。皆様はどちらの視点で処理するタイプですか?
パラダイムシフトという言葉もあるように人を理解し適切な対応を図るのならば健康と病気を学ぶ必要があります。
しかし現場は文字を暗記できていれば大体は回すことができるのが現状です。
チーム医療なのだから、看護師の役割は早期発見し速やかに医者やセラピストに報告し対応を願う事がお仕事です。
患者様への指導も時代を追うごとに役割は無くなっていき生活援助も専門が担うことになりました。
現代の看護師に求められている能力と資格を得るために学ぶ知識は本当に必要なのかどうか私にはわからなくなっていますが、チーム医療が整っている程下地を支える存在になりやすいし、逆に整っていない場所になるほどケアや医療の介入が容易に入り込められると体験しました。
看護師は理系と文系の心理背景を理解しながら心の動き、人体の流れを汲み取って現場に活かしていきましょう。