PrismCraft ~craft and guile~ -5ページ目

ぴったり

『なんでこの人はこんな行動をとるのだろう。』


て、悩むことはよくある。


『みんな、一人ひとり、自分の都合があって、好き勝手に生きてるんやから仕方ないやん』


って言われて、少し楽になったことがある。


確かにそうなんだ。誰にでも自分の都合がある。


でも、これを聞いて少しさみしく感じた気がする。


じゃーだれとも一緒にいれないじゃないかって。


人はどこかで折り合いをつけなければ、一緒にはいられない。


どちらかが、片方に合わせなければならない。


でも、信じてることが一つある。


きっと合わせなくても、ぴったり合う人にいつか出会えそうな気がする。


今まで出会った人、これから出会う人の中にいると思う。


絶対に探しだしてみせる。



一人一党

少し政治的な言葉かもしれない。


私には 『己を貫け』 と聞こえる。


まず自分なりのスタイルを持つこと。


それを時と場合によって、周りに主張すること。


そして、周りの無数の荒波に揉まれること。


少しずつ膨れたり、少しずつ削れて、形になっていく。


ある程度の弾力を身に付ける。


ビビッときたら、飛びつく瞬発力を持つ。


納得するまで離れない。


蹴られたり、転がって、きっと素敵な形になっている。


きれいな輝きを放っている。



第6感

物事を判断し、決定するときは自分の直感がすべてだと思っている。


結局は、自分が感じた空気、雰囲気が決定打になる。

あとから、いくら考え直しても、その場にいた人しか感じとれなかったものがある。


人は、だれかに悩みを相談するとき、ほぼ自分の中で答えを決めているという。


自分の意見が合えば、「やっぱりそうだよね。」と納得し、

自分の意見と違うことを言われると、「でもね、」と反論する。



人の意見がとても参考になるときもあるし、ならないときもある。



自分の人生、自分で決めろよって思う。



私の意見はきっと参考にならない。なぜなら、目指しているものが違うからだ。

私なりのプランがあるから、その場所に行くことを決めた。

その場所に行き、人と話して、やってみようと思ったから決めた。


ここで、選べないあなたは、いくら先延ばしにしても、たぶん選べないのじゃないのかな。



5年前の3月30日

5年前、3月30日の自分を今でも誇りに思っている。

その日は、絶対に泣かないって決めて家を出た。


夕方ごろ、いつもの待ち合わせ場所で会う約束だった。

いつも遅刻する私は、今日だけは、と早く出かけた。


お互い、早く来ていた。

「今日は早いね」なんて言いながら、ぎこちなかった気がする。


それから、座ってしゃべった。

ほんとにたわいのない話だった。今まで、何度となくしてきたくだらない話。


聞きたいことは山ほどあったけど、それは聞かなかった。

今、私がするべきことは、お互いが楽しく過ごせるようにすること。

今日は二人が今まで過ごしてきた中で、一番普通に終えなければならない日だと感じていた。


一通り話し終えたあと、沈黙になったので、私はプレゼントを取り出した。

「お誕生日おめでとう。こんな風に渡すなんて思ってもなかったけど、せっかく選んだからもらって。

いらなかったら捨てていいし」

彼は、ありがとうってもらってくれた。


そろそろ帰ろうか。


こんな空気になったので、私は今日伝えようと決めてきた言葉を言おうとした。


「今まで、今まで、、、」って、言ったところで泣きそうになった。

たぶん顔が真っ赤になっていた。

口を開けば、止まらないことは分かっていた。

だから、すごく我慢した。


我慢していることが伝わっていた。彼の手が私の顔のすぐそばまできていた。

泣いたら、いつも涙をふいてくれたその手が。

一緒にいるとき、いつもつないでいてくれたその手が。

困っているとき、悩んでいるとき、うれしいとき、楽しいとき、いつも一緒にいてくれた。


彼も触れることを我慢していた。



私は涙をのみこんで、笑顔でこう言った。


「今まで、こんな私と長い間付き合ってくれて、ありがとう。本当にありがとう。

東京に行っても、がんばってね」


そうやって、別れた。



次の日、彼は東京へ行った。

私は、次の日から、半年間毎日泣き続けた。


3月30日に我慢した涙を、半年かけて流した。


一人で立っていると、自然に涙があふれていた。

どこに行って、何をしても二人の姿、会話、思い出ばかりが目の前に浮かんだ。

自分はこんなにも弱い人間だったかと思い知らされた。

私の99%は彼の中にあり、残りの1%では何もできなくなっていた。




今でも思う。

あのころ、海辺で私に語ってくれた夢に彼は少しでも近づけただろうか?

今一歩でも近づいているなら、それは私にとってうれしいことだよ。



甘やかし

迎えにきてもらったり、送ってもらうことが、苦手だったりする。


なんでか?


甘やかされてる気がするから。

その人の送り迎えに慣れてしまうことをおそれている。

慣れてしまうと、今日はなんで送ってくれないの?とか、言いそうになる。

そんなことを言う女にはなりたくない。



慣れることは怖い。その積み重ねが人の感覚を歪めていくんだ。

ついには、その人なしでは生きられなくなってしまう。


私にとって送り迎えという項目は、自分の感覚を保つための一つの防波堤なんだ。




その日は、たまたま徒歩で、お店から10分ぐらい歩けば、自分の家に着く距離だった。

夜もだいぶ遅かったから、送ると言われたけど、近いから歩いて帰るよって言ったんだ。


「おまえ、そんなこと言ってるとほんとに送らないよ。」

「うん。別に大丈夫」


「いいから乗れって」



結局家まで連れてってくれた。

別に意地を張ってるわけじゃないのに。

ちょっと怒られた気がして、ぶぅって顔をした。


でも、本当はすごくうれしかったんだ。

だって、私はすでにその人なしでは生きていけなくなってるから。