占いをしていて、
いちばん心が揺れるのは
「悪いカード」が出た瞬間かもしれません。
塔、死神、剣の3。
名前や絵だけで、
未来まで否定されたように感じることもあります。
でも、まず確認したいのは一つだけ。
カードは出来事を告げているのではありません。
カードが示しているのは、
「起こること」ではなく、
今の状態です。
タロットは予言ではなく、
構造の読み取りに近い。
たとえば、
塔が出た時に読んでいるのは
破壊そのものではなく、
「すでに不安定な前提で立っている」という事実。
死神が出る時も、
終わりを告げているのではなく、
「終わらせないと次に進めない状態」を映しています。
悪いカードは、
未来を脅かすために出るのではありません。
これ以上、同じ形を続けると苦しくなる
という、かなり誠実な警告です。
だから、
悪いカードを見た時にやるべきことは、
対策を探すことではありません。
まずは、
「どこが限界なのか」を見ること。
・無理を続けている場所
・見ないふりをしている感情
・本当は壊れている前提
それに気づかず進めば、
現実が“塔の役”を引き受けます。
カードは、
その前に知らせてくれているだけ。
怖いカードほど、
優しい役割を持っています。
壊すためではなく、
これ以上壊れないようにするために。
悪いカードが出た時は、
こう問い直してみてください。
「これは、何を守ろうとしている?」
未来を断定しない。
自分を責めない。
すぐに動こうとしない。
それができた時、
悪いカードは
ただの“嫌なカード”ではなくなります。
占いは、
安心させるためだけのものではありません。
でも、
怖がらせるためのものでもない。
現実が壊れる前に、
静かに教えてくれる。
それが、
悪いカードの本当の役割なんです。
