■協力する前提で頼まれる

アスペルガー症候群っぽい人を
あすぺるがー風な人、と呼んでます。

略して、A風な人

A風な人の世界には
人間は自分しかおらず
他者は”ただの道具”です。

道具なので、
自分の優越感を得るために
役立てるくらいにしか
思っていないのです。

そこで最近、気づいたのが
A風な人は、誰かの協力を得て
何かを成し遂げようとするときは、
その相手の同意が必要だとは
まるで思わない、ということです。

目標を持った時点で
同意を得たわけでもないのに
その人が協力する前提
実現までの予定が立っており、
その人が協力しない状況は
まったく想定しません。

相手が協力しない場合には
目標が達成できなくなり、
他の方法で、とは考えられないので、
相手に協力させるしかありません。

その協力させる方法は
本当に”何が何でも”と
命がけであるかのようです。

なので、協力要請が
です。

例えば、
先日こんなことがありました。

父親がなぜか
郵便を特定記録で出す話を
私にしてきました。

「この郵便、のりで封して、
郵便局に持って行って
窓口で”特定記録でお願いします”と
伝えると、出せるから。」

は?
まるで意味がわかりませんでした。

郵便を出したいのなら
自分で出せば済む話です。

それが特定記録であっても
同じです。

意味がわからないので、
「あ、そう」と聞き流しました。

しばらくすると
また私のところに封筒を持ってきて
「大丈夫?わかった?」と
言ってきました。

は?何?

A風な人の特徴のひとつは
「何が」を言わないことです。

やってほしい、とか、
できるの?とか、
「何が?」と聞き返さないと
意味がわからないような伝え方を
することです。

だからこう返しました。

「何が?」

すると父親は
「困る」の態度をします。

これもA風な人の特徴です。

「困る」をしていると
相手が勝手に考えて
勝手に答えにたどり着いてくれるので、
便利なようです。

「だから、何が大丈夫なのかが
わからないから、質問したんですけど。」

すると父親は
「さっき言ったじゃないか。
だから、この郵便を出すって
言っているでしょう?」
と返してきました。

「出したいなら、
出せばいいじゃないですか。」

「それじゃ、困るんだよ。」

「だから、何が?」

「だから郵便のこと。
ちゃんと聞いてよ。
もう一度言うよ、いい?」

「だから、何が?」

「この郵便を特定記録で
出したいから、郵便局に持っていって
”特定記録でお願いします”って言えば
郵便局の人がやってくれるってこと。」

「は?ぜんぜんわからない。」

「だから”特定記録”で出すと
言ってるじゃないか。」

肝心な
この郵便を自分に代わって
出しに行ってほしい
」が
出てこないので、
とても変な押し問答になってます。

この部分が
父親の内部で完了しており
外に出てこないのです。


どうやら父親は、
私が外出するときの
通り道に郵便局があって、
その郵便局に寄って
特定記録で出してほしい、
ということのようです。

自分で行くより
私が通りかかったときに
寄った方が「効率が良い」と
思っているようです。

すべてこちらで察したことです。

こうして察しないと
何をしてほしいのかが
わからないのです。

こんな依存的な伝え方
子どもが大人にするなら
わかるのですが、
私は幼い頃から
大人である父親にされてきたので、
心理的に親を世話する
ヤングケアラーでもあると感じてます。

今はもうわかっているので
「わからないから、できません」で
済ませてます。

見捨てられても、何も怖くないので。

幼い頃は協力しないと
「見捨てるぞ」を持ち出して
脅されました。

幼い私は
見捨てられると死ぬ
と本気で思っていたので、
生き延びるには
なんとか必死に察して
父親のしてほしいことに
応えるしかないと思いました。

それでも
どうしてもわからずに
父親の希望に応えられないと
怒りの感情をぶつけられます。

なんでわからないんだ!」と。

そこに母親も参戦してきて
父親の希望を察した母親が
翻訳してきます。

おとうさんはお前に
○○してよと言っているんだよ。
だから、してあげないと
いけませんよ。


なんか、
父親の世話ができない自分が
悪いと言われている感じです。

何度も心が
引き裂かれたような
感覚を思い出します。

■甘やかす人がいるから

母親が父親を甘やかすので
私に向かっても同じように
甘やかせと迫ってきてる感じです。

例えば、
先の郵便の件の相手が母親なら
こんな感じになります。

「この封筒をのりで封して
郵便局の窓口に持っていって
”特定記録でお願いします”
って言うと、送れるから。」

「今日持っていけば
いいんですか?」

「今日、出かけるよね?」

「はい、出かけますけど、
そのときでいいんですか?」

「じゃ、たのむね」

「はいはい、わかりました。」


いつも母親が
こんな感じで甘やかすので
今後も父親が頼み事をするときに
相手が協力する前提でしてくることは
変わりそうにありません。

だから父親は、
自分の話が伝わらないと
相手が悪いと思い、
相手の話がわからないと
相手が悪いと思います。

いたって、真剣に。

対等な関係がわからなかったり、
合意の形成、気持ちの通い合いが
できないので、
A風な人である父親と話すときは
自分をしっかり持っていないと
混乱します。







お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ10年目、常楽でした。




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