大河ドラマ①「真田丸」からの「おんな城主直虎」
そらぞれ大河ドラマとして55作品目と56作品目。
前年後年なのと時代的にかぶる部分があるというのとで、脚本中で粋な応酬がある。
大坂の陣でそれぞれ豊臣側と徳川側とでにらみ合いながらも、双方赤備えというアツさ。
時系列順で直虎から見てもよし、放送順で真田丸から見てもよし。
この二作品は二つで一つな印象。
大河ドラマ②「麒麟がくる」
明智十兵衛光秀(長谷川博己)が主人公。
生真面目で正直で素朴でちょっと不器用な十兵衛が本能寺の変に至るまでの道筋を、圧倒的説得力をもって丁寧に描く。信長(染谷将太)の辞世の台詞「是非に及ばず」にこれほど納得させられた大河は他に無い。
信長の性格考証や女性の立ち膝などの時代考証などがガチ。近年の研究を忠実に反映している。
画面の色彩のトーンが明るめで可愛い。戦国時代の人がパステル黄緑みたいな着物着てるのが目に新鮮。
あと帰蝶様(川口春奈)の、砂金を撒き散らしながらの「手付けじゃ」は最高。
大河ドラマ③「龍馬伝」
諸事情あって今はテレビで見ることが出来ない俳優さん達が多く出演している。
佐藤健さん演じる岡田以蔵は必見。
これまでのイメージだと粗暴で人斬りを嗜むような人物だったが、この龍馬伝では一転繊細な面を強く描いている。
このドラマによるイメージアップ効果で、岡田以蔵は地元土佐でちゃんと顕彰してもらえるようになった。
処刑のシーンは頭痛で気持ち悪くなるまで泣いた。
正月時代劇「いちげき」
農民を集めて剣術を教え、治安の悪い尊攘派に対抗しようとする話。
主人公は農民。敵は薩摩藩士。
刀を握ったことすらない農民が、人を殺す覚悟をするまでの描写が生々しくて良い。
染谷将太さんの演技力に鳥肌。