言い訳をして。

 

 一方的に『ダメ』を言わないように

 私がよく言っていたセリフがある。

 

  『言い訳をしていいよ。』

 『言い訳するな!むかっは、よくあると思うけど 笑

 

 

 こんなことがあった。

 

 息子が小学生の頃

 我が家では

   ゲームは30分/1日と約束していた。

  約束が守れなければ、売るよと・・・。

 

 ある日。

 友達数人と我が家で遊んでいた息子。

 いつもなら、リビングで遊ぶのに、

 自分の部屋を閉め切っていた。

 

 ピーン!!と来た 笑

 

  隠れてゲームを2時間

 

 友達の帰宅後。

 私は息子を叱った。

 

 にっこり『ずっとゲームしてた?』

 

 最初はしらを切っていた息子も

 嘘はつけないと観念し。

 サッカー『うん。』と。

 

 にっこり2時間やってたね?

  約束はどうだったっけ?

 

 サッカー30分

 にっこりだよね?3日間ゲームは預かるね。』

 

 そう言って、私はゲームをとりあげて隠した

 

 さすがに1回売ることはしなかった。

 (頭に血が上っていたとはいえ)

  1回くらいの失敗は許されると思うので。

 

 3日経って息子にゲームを返却。

 

 その時に、

 再度息子と話し合い。

 

 にっこりどうして、約束を破ったの?

  言い訳していいよ。

 

 サッカー友達とゲームしたかったから。

 

 にっこりそうだよね。

  30分経ったら辞めよう って言えなかった?

  隠れてやればいいやって思ったの?

 

 サッカー友達とだと30分じゃ短いから・・・。』

 

 にっこりじゃあ、どうすればいいと思う?

 

 サッカー友達が来た時は、

  次の日の分の30分も続けてやってもいい?

  その代わり、次の日はゲームしないから。』

 

にっこりじゃあ、そうしようか。

 

 1時間続けてやりたい日は、

 今日1時間やるよって予め言うことにしよう。

 その代わり、翌日はゲームなしね。』

 

 交渉成立。

 

 そして、それに懲りた息子は

 なぜかゲームは、リビングでしかやらなくなり・・・

 中学生になっても、

 『明日の分やるね!』と言っていた 笑

 

 

 余談だけど。

 ゲームに関して言うと。

 

 我が家に来て、

 友達どうし何も話さずにゲームをしている姿を見て、

 『こんなふうなら、我が家に来る必要ないじゃない?むかっ

 って思った。

 だから、息子の友人たちにも

 『おばちゃんちはゲーム1時間ていう決まりなの。

 それ以外のおもちゃで遊ぶか外に行って遊んでね!』と

 伝えた。

 

 その他にも門限、ケータイの使い方などなど。

 

  とりあえず約束事を決める。

 ↓

 守れない。

 

 言い訳をしてもらう。

 

  息子と現実的な妥協案を考える。

 

 これも自己肯定感を下げない叱り方だと

 私は思っている。

 

 そして!!!

 東大に受かった理由

 この辺にあると思っている。

 

 なぜか?

 

 一方的な命令のようなことに従うのではなく

 

 『何がいけないことなのか?』を考え、

 『どうしたら良いのか?』を考えることで、

  『本質』を考える練習になっているから。

 

 更に、それを言語化する練習になっているから!

 

 東大は、

 いわゆる重箱の隅をつつくような

  『記憶力』を重視する問題ではなく

 勿論『知識』に裏打ちされている前提ではあるけれど、

  『本質を考え』『自分の言葉で答える』

 入試問題が多いように思う。

 つまり、そういうことができる人を求めている

 のでは?と思う。(入試問題についての考え方は↑をクリック)

 

 

 そして、自分の決めたことを実践することで、

  自分を律する練習にもなっていたと思う。

 

 受験を成功させるには、

  自分でメリハリをつけることが大切。

 その練習になっていたのでは?と思う。

 

 

 更に、トライ&エラーを繰り返し、

  考えることは、

 いろんな意味で、

 受験勉強の糧になっていたと思う。

 

 

 勿論、子育て中は、

 無我夢中で。

 そんなこと(東大受験)を狙っていたのではなくて・・・

 

 後から思い返すと・・・

 なんだけど 笑