「やっと終わってくれた~~」って言うのが一番の感想になってしまった、花子とアン。





私、何度も言うようだけど、中園ミホのドラマ基本的に好きなんですよ。

好きなんですよ、だからこそ、どうしてこれだけがとてつもなく面白くないのかがどうしようもなく気になってしまいましてね………。


ほっときゃいいのに、好きだからこそ分析したいわけです。



ということで、私が思う面白くなかった理由について、書きなぐってみたいと思います。


①中園ミホは、朝ドラをほとんど見たことがないんじゃないか説

これはあくまで推察です。が、今回のドラマを受けて幾つかの番組に出ている彼女を拝見していましたが、どうも彼女は「朝ドラ」という番組枠の理解にかけていたのではないかと思うのです。
ということで、根本的なミスが横行していたが故に見づらい、伝わりづらいが鬼のように噴出していたのではないかと………。


②そもそも中園ミホは朝ドラだけはやりたくなかった説

本人曰く、「朝ドラは地獄だと聞いていて、絶対やりたくなかった」、「いつ受けたのか記憶がない」とのこと(笑)
体力勝負とも言える脚本制作の中で、意志に反し受けてしまった現状がどんどん面白くなくなった原因の一つではないかと思います。
最初の頃より、後の方がどうしても脚本が雑に見えて仕方なかったのは、受けたくなかった感情相まって、体力の限界もやってきた。そして、どんどん雑な展開になっていったのではないかと……思うのです。

③中園ミホは時代物をやったことがなかった。

実は中園さんはやったことがないんですって。時代もの。だから、描き方をどうすればいいのか分からなかったことが多々あったのではないかと……。
余分なオリジナル展開(詳細はこちら→こうやって歴史は捏造される?ここが違うよ!「花子とアン」)も歴史もの、時代物をやったことがないが故に、しでかしてしまったものかもしれません。
しかも朝ドラが分かってない上で書いちゃったが故に、余計におかしなことが満載のドラマになってしまったのではないかと推察……。


④時代の飛び方が、朝ドラを分かってない。

基本朝ドラは1週間(6話)かけて、ワンクールドラマの1話分として組み立ててくれるのが、視聴者として一番見やすい形なんです。
だから、主軸にあるエピソードを6話かけてオチをつけてくれる感じだとこっちも安心して見てられるのですが、途中からどんどん週の途中でも突然年数が飛んだりして、見てる側は一体今がいつの時代なのかがはっきりしない。
そして、時代が飛びまくってるのに、役者たちが何年も前になるような話を昨日のことのように会話する。非常に見づらかったし、これじゃ感情移入ができるわけがない。


⑤一週間のテーマがなんだったのかが分からない。

さっきも言ったけど、朝ドラは一週間かけて、伝えるのが見やすいパターン。
「軸にある思い」を一週間かけて織りなしていくことで視聴者も興味を覚えるんだけど、なんかその軸にあるものが見えずって言うか、このドラマの場合はその軸がない。
軸は、話の展開とは別に一週間のトーンを決める思想のようなものなんだけどね、これがなくて、上っ面だけでどんどん飛んで行こうとするから、面白みにすごく欠けるんだ。


⑥同じパターンで明日を匂わす手法が繰り返される

花子とアンはだいたい終わりがけになると、なんらかのトラブルを匂わすような雰囲気を作って「ごきげんよう、さようなら」になるんだけど、毎度、トラブルでもなんでもないことばっかりなのに、この手法が横行しまくってた。
どんだけトラブルを匂わせても、「多分明日なんでもなかった感じで始まるんだよな」っていう視聴者の想定を越えることなくやっぱりトラブルらしきものは何もなくて(笑)見てる側は「やっぱりね……」って、見るたびにトーンダウンしていって、明日への期待が生まれなくなったと思います。



⑦途中からベテラン俳優が出なくなってしまった

今回見てて気がついたんですが、脇役を固めるベテラン俳優がいてこそドラマは面白いんだなって心底気がつきました。
花子が若い頃は、ベテラン俳優が脇を固めてくれていたのもあって、それなりに見やすかったと思います、今思えば……。しかし気がつけば、花子たちがおばさんと言われる年頃になっていき、すると、若い役者たちがみんなで無理して中年を演じ合うっていう、どうも違和感ありありな事態になってしまいました。
本来主役であってこそ一番落ち着く仲間由紀恵が脇役の要みたいなことになってしまっては、やっぱりよろしくないと思うのです。
せめて、最終話に出てきた茂木さんをベテラン俳優にすることは出来なかったのでしょうか。
あれは、実はみんな芝居が上手いよって彼との比較でそう見せる為の罠だったのでしょうか。

それにしても、茂木先生の棒読みはひどかった。
タイトルにもある「花子とアン」の「アン」との要なはずなのに……。


⑧年齢不相応な時代の芝居が長く続いた

先ほどのベテラン俳優の話と連動するのですが、やっぱり若い人たちが年輩の人の演技をするのにはどうしても無理が生じるんですよね。
最終回の終わりの設定が何歳の設定か知らんですけど、やっぱり老けようとさせても、若いものは若い。
そこにどうしても視聴者は無理を感じてしまうものです。
しかも、花子とアンは、それなりに老けてからの話がざっくり一ヶ月以上は続きドラマのメインみたいなことになっちゃったから、年齢不相応な芝居をしなくてはならない時間が長すぎて……。
しかもベテラン俳優どこにもいないし……。
見づらいものになっていったのかと……。


⑨花子と旦那のラブラブ感をどうしても感じない

なんとも言えない距離感ばかりを感じる二人のシーン。
二人のシーンはいつも固くて、ファミリー感を感じなかったんだよなぁぁぁ。


⑩未だに花子のキャラクター設定が見えない

周りの人たちの性格のパターン的なものは見えてくるのに、結局花子という主役の性格が曖昧な感じで終わってしまいました。

本が好き、翻訳に夢中になる。

それ以外の所で、花子の性格が伝わる表現ってありましたっけ????

私は未だにドラマの中の花子に関しては、どういう性格なのかが分かりません。




それでも、中園さんのドラマは大好きです!

次のドラマも期待してます!