2階席南上空からのふわっとレポートです。
セトリなどネタバレしています。
(間違っている可能性もあり)
MCはニュアンスです。
曲名は略称ありです。
バクチク現象-2023-
2023.12.29(金)18:40頃〜
@日本武道館
☆衣装☆
今井さん:真っ赤な髪はやや長めでゆる巻き。上は着物のような凝ったデザインで妖しい呪術師さんのように首に色々つけているように見えました。
柄ショートパンツに金ぴかタイツ、ゆるキャラさんの足元のようなふさふさの真っ赤なブーツ(ぴかぴかの高いヒール付き)でものすごく格好よかったです。(特に髪型が…!)
アニイ:赤、背中にバクチク現象
ゆうたさん:赤
ヒデさん:びかびかのシルバー
アンコールは現象Tシャツ、ゆうたさんのみあっちゃんの手のBigTシャツ。
バクチク現象の赤と黒で揃えたのかと思いきやヒデさんだけ銀色でしたが、そういうところもばくちくらしいですし(全員黒スーツとか真っ白だったらどうしようとやや不安でした)、おさかなの鱗のイメージのシルバーだったのかしら…と勝手に思っておきます。急ぎませんので八木さんブログをお待ちしております。
フロントにマイクスタンドは無し、
いつもの場所に燭台や仮面さんたちが並べられていました。
☆本編☆
スタッフさん(監督さん?)がスッと出てきて、ステージ下に控えるたくさんのカメラマンさんたちひとりひとりに近づいて声をかけておられるところで客電が落ちました。
お金がすごくかかるというスクリーンは流石に無しで、後ろのスクリーンにたまに映っていました。
スクリーンが時々五分割になった時に真ん中だけ真っ暗で心がぎゅっとなったり、過去のいろんなライブのあっちゃんの映像がカラーで、ステージのメンバーがセピア画像だったりしたので、目の前にいる4人は本当に現実か…?と混乱しましたが、いつも以上に気迫たっぷりのアニイのドラムのおかげでしゃんとすることができました。
00:BTテーマ(SE)
映像はいろんなロゴで、時折モノクロっぽいライブ映像らしきものがちらちら映る感じ
メンバーが登場して、ゆうたさんはステージの真ん中で深く一礼し、最後にあっちゃんのシルエットが階段の上に現れて、始まりでした。
01:疾風のブレードランナー
まさに最初に聴きたかった曲でしたが、
「さあ始めよう、BUCK-TICKだ」
の今井さんの声で始まると共にあっちゃんの立ち位置に天井へ向けていくつかの細い光の柱が上がって、いつでも来たくなったらあっちゃんが戻って来られるようにか、あっちゃんと繋いでくださっているのか…と色々思いがぐるぐるしてほぼ記憶無しです。
02:独壇場Beauty
03:Go-Go B-T TRAIN
今「乗り遅れるなよ!」
04:GUSTAVE
基本的にあっちゃんの過去のライブ音源が流れていたので、目を閉じればいつもと同じライブ…のはずが、楽器隊の音に力が全然なくて、こんなに元気の無いギュスターヴもないですね…と見守りました。
05:FUTURE SONG
席が遠かったのと必死でゆうたさんを見守っていたので(言い訳)、ヒデさんがあっちゃんパートを歌っていらしたことに全く気づきませんでしたが、今井さんパートの時にヒデさんが前に出てきて低い姿勢で今井さんのことをビシッと指差していたのが、あぁなんだかあっちゃんみたいだ…と思ったのを覚えています。
06:ブギウギ
あっちゃんMC付き
07:愛しのロックスター
アニイ60th BDライブの時のISSAYさんとあっちゃんのデュエットの映像が映っていて、こんなに麗しく残っているならぜひ形にして出してください…!と思いますが、ライブ中は私の周りは(自分も含め)、喜ぶでもなく泣くでもなく、おふたりともこんなに生き生きとなさっているのに…と固まっていた感じに思いました。
あと、違う曲のPVやライブ映像も混ざっていたのに、うまいことあっちゃんがその歌詞を歌っているかのように見えていて、あの映像を作りあげるのにどれほどのスタッフさんの愛と労力をかけていただいたのか…と感謝しました。
08:さくら
武道館の天井にもたくさん夜桜が咲いて舞っていました。スクリーンの月がだんだん満ちていって、その下で何かこらえるようなお顔で演奏なさるゆうたさんが悲しくも美しかったです。
09:LullabyⅢ
フューチャーソングあたりまで今井さんが一曲ずつ始まる前に声を振り絞っておられたので、そんな無理をなさっていたらきっと最後までお気持ちがもちませんよ…!とハラハラしましたが、この時はいつもの今井さんな感じで、どんどん音をループさせてサティのジムノペディを奏でていてホッとしました。
10:ROMANCE
ここだったか、スクリーンのあっちゃんと同時にステージでも黒子のスタッフさんが燭台に灯して前に持ってきてくださっていて、すごく大役ですね…とお気持ちを思ってハラハラしましたが、ふっと闇に溶けるように去っていかれていて、素晴らしかったです。
11:Django!!!
前に出てきたゆうたさんの音が若干乱れていたように聴こえました。
12:太陽とイカロス
異空-IZORA-ツアーと同じ背景もあって見ていてグッときましたが、この辺りからどんどん弾いている皆さんもつらそうで、早く本編が終わらないかな…と初めて思いました。
13:mement mori
イントロであっちゃんがメンバーの名前を呼んでくださる音源だったので、ここでメンバー紹介を聞くことができました。あっちゃんの紹介の時に、ヒデさんがあっちゃんの方を指差しておられた気がします(別のタイミングだったかも…?)
いつも間奏であっちゃんがやってくださる客席を照らしていくのを、ステージ真ん中後方のライトで再現してくださっていました。
アニイがアップになった時に思いっきり鼻をすすっておられる様子が見えました。
14:夢魔
あっちゃん無しではもう無理だろう…
と思っていた曲のひとつでしたが、
昨日のライブの中でいちばん鬼気迫る演奏で、悲しいのも忘れて見入ってしまった唯一の曲でした。
ステージ両側からごうごうと出てきたスモークがちょうどあっちゃんの立ち位置で立ち上るようになっていて、その前に今井さんとヒデさんが立ちはだかっておられたり、あっちゃんの姿を探すかのようにスモークの柱にすごく近づいておられたのも印象的でした。
15:DIABOLO
続くこの曲は、楽しいライブの記憶がたくさんよみがえりすぎてしんどいですね…と思ったら、ゆうたさんがもうだいぶだめそうなお顔で、こみあげるものをなんとかこらえて演奏しておられるように見えて、こちらが泣いているどころではなくなりました。
EN1
XX:アニイドラムソロ
そんな状態で終わった本編だったのに、
いちばんにひとりきりでステージに戻ってきてくださったアニイがいつものようにドラムソロをしてくださり、とても頼もしくありがたかったです。
最初は真っ赤なスティックで叩いて、何か言いながら舞台袖に投げ込んで、その後ももう一回スティックを変えてたくさん演奏してくださり、ラストは銅鑼のようにシンバルを盛大に鳴らして、天に向けて想いを飛ばして終わりました。
その後に出てきたゆうたさんと今井さんがいつものように撮影して、最後にヒデさんが出てきて、
その後のメンバーご挨拶のタイミングの記憶が定かでないですが、とりあえずここに書いておきます。
XX:メンバー挨拶
ゆうたさん
「今日はたくさん集まってくれてありがとうございます。(一礼)今日、来られなかった皆さんも、ありがとうございました。そして、時間が無い中ステージを作ってくれたスタッフの皆さん、ありがとうございます。
1985年、新宿の…(中略)、バクチクはデビューしました。そしてツアーに行けるようになり…(中略)BUCK-TICKはライブバンドなので、ライブをして成長してきたと思います。
あっちゃんは天国へ行ってしまいましたが、BUCK-TICKはずっと5人です。どんな未来になるかわかりませんが、ひとつだけわかっていることは、これからも皆さんとBUCK-TICKを続けていくことだと思っています。ずっと大切にしてきたBUCK-TICKをこれからも一緒に作っていきましょう。よろしくお願いします」
すごく長く、しかもBUCK-TICKの歴史のあたりからだいぶ泣いていらして、何度もタオルでごしごしお顔を拭きながらのご挨拶だったので、ずっと客席からたくさんの拍手と応援の声がかかっていて、何かの試合のようでもあり、ありがたく思いつつ、足元でハラハラして見守るたくさんの小さなシリアスの1匹になったような気持ちで見守りました。
いつものあっちゃんのようにスタッフさんたちへのお礼も述べてくださったので、代表してご挨拶なのかと思いましたが、続けて全員がお話ししてくださいました。
アニイ
・不良だった弟がこんなに立派なことを言うようになって…
・前代未聞の状況になり、続けていいのかやめた方がいいのか個人的には考えたけれども、ファンの皆さんがいるので続けていきたいと思う
・来年はレコーディング
・今井さんとヒデさんの頭の中にはまだ何千曲も眠っている。ふたりは天才、自分と弟は努力型です。
・期待しててください
BUCK-TICKがヤガミ・トールの最後のバンドで、もしBUCK-TICKがなくなったらヤガミ・トールはいなくなる、とかねてから言っておられたアニイなので、今どういうお気持ちでいらっしゃるのか…とずっと気にかかっていたので、少し涙声になりながらも、アニイの口から直に続けると聞くことができたのが何より嬉しかったです。
そして泣きじゃくりながらもトップバッターの役目を果たした弟さんのご挨拶を誉めつつ会場を和ませ、作曲者のおふたりのことも誉めつつ優しくおしりを叩いておられたアニイはやっぱりみんなのアニイですねと改めて大好きな気持ちと尊敬の念でいっぱいになりました。
アニイ「次は星野英彦くんです」
ヒデさん
「不安の中、武道館に足を運んでくれて本当にありがとう。不安だったよね。…みんな、不安でした。でも、パレードはこれからも続きます。もう一度、言います。パレードは続きます。」
みんなのおとうさんのような穏やかな優しい口調で話してくださったかと思いきや、あの歌詞を思い出すフレーズをあっちゃんのように少しにやりとしながら口にしてくださって、短いながらも想いのこもった言葉にグッときました。
今井さん
・何死んでるんだ
・悲しいけど、泣いていいけど、苦しまないで
・いなくなったことより、生きていたこと、存在していたことを大事にして
・あっちゃんはまだその辺にいる
・次は3人になって、2人になって、1人になっても続ける。覚悟しておいて。最後の1人は自分かな…
・来年は新曲、ニューアルバムを作る。最新の最高のBUCK-TICKを期待していて
・12/29はBUCK-TICKにとって特別、ハレの日。乾杯しよう。
・帰りにあっちゃんやBUCK-TICKの話をたくさんしてね
この数年はずっと公の場(?)では櫻井さん呼びだった今井さんが、何度も何度も
「あっちゃんは、」とゆっくり言葉を伝えてくださっていました。
ゆうたさんが盛大に泣いたおかげか、ギターのおふたりは最後まで声を乱さずに言葉を発しておられましたが、ふだん寡黙でシャイな皆さんが、ひとりずつ、今の想いを飾らずに直接私たちに伝えようとしてくださったことがとてもありがたく、しっかり受け止めてこれからもついていきますよと心を新たにしました。
16:STEPPES-PARADE-
17:ユリイカ
18:LOVE ME
あっちゃんのMC入りだったので全員次がラブミーだとわかっていたと思いますが、あっちゃんが耳元でアニイにぷちいじわるでささやいたのか、アニイがさらにその次にやるはずのCOSMOSを叩き始め、すぐ気づいてやっちまった!とすごく照れ笑いしながら急にやり直して、他のメンバーもすぐついて行ったのですが、今度は背景のあっちゃんの過去のライブ映像とお歌が合わなくなり、合わせようとスタッフさんががんばったおかげであっちゃんが入りを間違えたかのようになり、そのままあっちゃんの声は無しで最後までやりきったのがとても象徴的な気がしていちばん記憶に残りました。
今井さんをガン見してタイミングを合わせようとするヒデさん、スッとアニイの横に近づいてリードしようとするゆうたさん、お鼻を真っ赤にして泣き笑いな今井さん…と4人が真ん中に集まってなんとかやりきろうとしておられる様子に、これがライブだなと思いましたし、今井さんの言う通り、あっちゃんはパレードのずっと先に行ったわけではなくて、すぐそばにいらして、「ちょっと4人でやってみてよ」と笑顔で背中をばんと叩いておられたように思いました。
19:COSMOS
この時か定かでないですが(アンコールの時だったと思うのですが)、今井さんがセンターで前屈みで黙々と演奏なさるすぐ後ろを、ヒデさんがゆっくりステップを踏みながら通り過ぎていた時があって、あっちゃんと今井さんみたいですね…?
と思ったり、
別の曲でヒデさんだけが立ち位置を離れてステージを端から端まで動き回っておられたり、
今までと少し違う動きをなさっていたシーンが時折あったように思いました。
20:名も無きわたし
EN2
21:New World
ギタークロスが完璧でした。
最後、
ヒデさんとゆうたさんは「ありがとう!」
今井さんは「また会いましょう!」
と言っていらしたとおもいます。
アニイはステージを降りながらスタッフさん達に笑顔でやっちゃったよと言う感じでお話ししながら去っていかれました。
捌ける前にゆうたさんがあっちゃんの立ち位置で名残惜しそうに佇んで、そっと手を伸ばしてからぎゅっと一瞬抱きしめて、少し照れたようなお顔で帰っていかれていました。
BTテーマのSEと共に、
来年の武道館のばばんが出て
惡の華が流れて、大拍手で締めでした。
実際にBUCK-TICKの皆さんにライブでお会いしたら、現実が迫ってきてもっとダメージを受けるかと覚悟して行きましたが、ありのままの今のBUCK-TICKの皆さんの姿と、それをがっしり支えてくださるライブスタッフの皆さんの素晴らしいお仕事を目の当たりにして、たくさんの愛と想いを受け取って、気持ちがいっぱいのまま帰ることができました。
グッズなどの話はまた後日にいたします。
長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
とりあえず朝のうちに空港まで辿り着いてブログを書いていましたが、そろそろ保安検査に行ってきます。