こんばんは。
ゆりしです。
がんになって、なった人にしか分からない葛藤ってあると思います。
私がよくそれを感じていたのは「乳がんになった」と伝えた時の相手の反応です。
家族はもちろん、職場の上司や友達などがんを伝えなければいけない機会は何度もあると思います。
抗がん剤治療をするなら見た目も大きく変わるし隠すのも難しいです。
がんになったと伝えた時の、相手の悪気のない反応に傷付いた事が何度もありました。
これは、他のがん患者の人と話していても体験してる人は多いみたいです。
例えば
「乳がん?そう言えばうちの親戚も乳がんで死んだよ!」
治療をするという人間にわざわざ亡くなった事をなぜ伝えてくるのか。
そんな事言う人いる!?と思うでしょう。ところがどっこい結構いるんです。
「えっ乳がん?おっぱいなくなっちゃったの?女の子なのに」
これは男性に多い。しかもなんか少し嬉しそうに言ってくることが多い。
ウケを狙ってもともと貧乳だからなくてもわからないって!とか言ってくる人もいます。モテないだろうな…と思ってます。
「乳がんでも初期なら手術しなくて良いんでしょ?」
初期でも手術は必ずします。
「ステージ1?早く見つかって良かったね!」
これは悪気ないのは本当に分かってるのですが、どうしても「良い訳ないだろ」と思ってしまいます…
「抗がん剤?今は医療が進んでるからほとんど副作用ないらしいよ!」
副作用、普通にあります。テレビが医療の進化を報道し過ぎて今は抗がん剤も大した事ないみたいなイメージが付いてきてしまっている感じがします。
だから副作用がキツいって言っても「えっ?最近の抗がん剤は副作用少ないはずなのに我慢できないの?」
という反応をされたがん患者さんもいます。
正常な細胞も全部攻撃してるんだからしんどいよ…
抗がん剤を経験した人に言われるならまだ良いのですが…
「乳がんって生存率高いんでしょ?余裕だって!」
乳がんは初期で見つかれば確かに生存率の高いがんではあります。
しかし、ステージ4になればガクッとその率は下がります。
「ほら!乳がんステージ1の5年生存率90%だって!余裕だよ!」
よく見てくださいな。5年生存率です。
私今34歳なんだけど、5年経ってもまだ39歳。平均寿命とは程遠いのです。
あと、生存率って「元気ハツラツな状態で生きてる率」じゃないんですよね。
普通に生活出来てる人ももちろん含まれるけど、末期でベッドで寝たきりの人も含まれるのです。
などなどなどなど…
私は患者当人だからどうしてもがん患者側の気持ちで考えてしまうのですが、相手が悪気が無いのはわかってはいるのです。
がんって言われてなんて返したら良いかわからなかったんだろうな、励まそうとしてくれたんだろうな、がんになってないし抗がん剤もしてないからわからないのは仕方ないよな。
全部全部わかってはいるのだけど、やっぱり傷付く事もあります。
だから、もし周りの人にがんになったと言われたら、どうか言葉を発する前に少しだけ相手がどう思うかを考えてくれるととても嬉しいです。
逆に、がん患者に理不尽な八つ当たりをされる事もあると思います。
治療で余裕がなくなったり、薬の副作用で人格が変わる事もあります。
そんな時はその人を憎む前に、病気や副作用憎んでほしいなと思います。
でも、度を越した時は怒って縁を切っても仕方ないと思います。
それくらい、病気って人格も人との関係も変えてしまうものだなと思っています。。
長々と書いてしまったけれど、がんを伝える人も伝えられる人も、少しだけ相手の気持ちを考えられたら良いなあと思います。
ではまた。