森田ゆりのブログ

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「うつ病と闘った3年の日々からの贈り物」
 心と身体のヒーリング、めい想とアロハ・ヒーリング・ヨーガのこと、スピリチュアルな意識のシフト。            多様性、子どもの虐待、DVなどの専門職研修日米での提供40年から。

10月11日の被団協のノーベル賞受賞のニュースに嬉し涙を流しました。

 

          

42年前、核兵器廃絶のための世界平和行進を生後2か月の長男と一緒に6か月間歩き、ニューヨークの国連本部前100万人集会に合流。そこで被団協の方々に会いました。その多くの方がすでに亡くなっています。天国のその方たちにこのニュースを届けます。

もっとずっと早くに受賞するのが当然でした。

1974年に佐藤栄作首相がノーベル平和賞を受賞したのは、冗談でしょの笑止。非核三原則、NPTに署名して平和に貢献したという理由での受賞だったけれど、非核三原則の「持ち込まない」は国民だましの嘘で、60年代から沖縄に持ち込まれていた日米政府間密約があったことが後に判明。

  

 

過去40余年、何十回と平和行進に参加し、歩く修行をしながら核という狂気の暴力をSTOPと、世界各地の思いを同じにする人たちとつながってきたけれど、あのNYでの100万人集会ほどの熱気は世界から随分とトーンダウンしてしまった。核兵器禁止条約(2021年)はアメリカはじめ核保有国9か国は批准しなかったし、日本政府もアメリカに追随。

 

               

 去年92歳でなくなった核戦略研究者、平和運動家として著名なDniel Ellsberg氏の遺作「世界滅亡マシン:核戦争計画者の告白」The Doomsday Machiineが2020年に日本でも翻訳出版されている。アメリカでの平和行進やカリフォルニア大学核研究所での非暴力直接行動で何度か御一緒したエルズバーグ氏の亡くなる前の渾身の大作で、アメリカ国防省の核軍備が、警報機の誤作動でも、30分以内に世界の大半の人口を焼き尽くしてしまうこと。さらに「核の冬」によって太陽が長期間遮断され地球上のすべての生命が死に尽くすというまさにアポカリプスの地球全滅状況となることが、当時国防省でその計画作成のトップレベルにいた研究者のみが持つ機密情報の公開も含めて詳細に書かれている。

 

数限られた男たちの支配と権力への欲求が、このような狂気をも平然と受け入れてしまう。やっぱり平和行進は続けなきゃ。