手術前の処置を終えて、待機場所のベッドに戻る。

子宮口が開くまで、2〜3時間かかるらしい。

 

先に点滴を打ってもらうことになった(何か忘れた)。

 

さっきの看護師さんが来て点滴を打ってくれたのだが、

ーあら、何これ!

と一人騒いでいらっしゃる。

 

どうやら点滴の針が折れたらしい。

 

ーこれ不良品ね、こんなことめったに無いんだけど…

 

と、もう一度新しい針で別の場所に点滴を打たれた。

 

これは不吉の前兆か、それも稀な出来事ということでいいことが起こる前ぶれか?

あまり深く考えないことにした。

 

せっかく暇潰しに本も持って来たけれど、予想外に点滴を打たれてしまったので、何とも手を動かしにくい。しかも、本はベッド下の荷物置きに入れてしまったし。

 

することもないので、寝て待つ。

 

 

 

昼ごろに声がかかり、いよいよ手術本番。

 

手術後に出血するかもしれないから、ショーツとナプキンを用意しておくように言われたので、自分でナプキンをショーツに貼り付けていたら、看護師さんが来て

 

ーあ、こっちでやりますから大丈夫ですよ。

 

とのこと。先に言ってくださいな。ちょっと恥ずかしい。

 

先程と同じ処置室に入ってみると、さっきよりも機械が増えていた。

 

ドラマで見たことがある、心拍を測る?指先に嵌める機械も取り付けられて、

 

ーああ〜、BOSSで戸田恵梨香ちゃんが釈由美子さんにさらわれたときに付けられてたやつだ〜(参考が古い)

 

なんて呑気に思っていた。

 

無表情で淡々としている看護師さんが、着々と準備を進めてくれる。

この方は、テンションの起伏がほとんど無い感じなので、非常に安心感がある。

 

足を上げ、たぶん汚れないように大きいビニール製のレッグウォーマーみたいなものを履かされる。

 

ー麻酔するので、途中で足が落ちないようにベルトで固定しますね。

 

と、身動きとれないようにされて初めて

 

ーああ、本当に手術するんだ

 

と実感がわいた。遅い。

 

たぶん心電図をとるための機械も装着し、少し待機。

 

ざます先生が午前診療を終えたのだろう、隣の部屋から颯爽と登場。

 

ーすごい、この病院、こんな造りになってるんだ。

と、どこまでもズレた感想を抱く私。

 

点滴に麻酔が入ったらしく、2・3分で意識なくなりますからね、と聞いていたのに

 

ーじゃあ、麻酔入れますね

 

と言われた瞬間に、目の前がぼやーとなって、次に気づいたのは

 

ーゆりちゃんさん、終わりましたよ。

 

と声をかけられたときだった。麻酔すごいね。

 

ということで、何もわからないうちに、ポリープ手術は終わったのでした。