こんにちは
江古田栄町・新桜台のピアノ教室「テアトロ・ドルチェ・ジーリョ」、通称ゆり劇場の早川揺理です
日曜は、とある会でFAZIOLI(ファツィオリ)のフルコンサートグランド🎹を弾く機会がありました
ソプラノさんとトゥリーナ 歌のかたちの詩という歌曲集と、ドリーブ カディスの娘たちというオペラアリアのような歌曲の20分弱のプログラムです
このファツィオリは、まだピアノメーカーとしては歴史が浅いイタリアの会社のもので、昨年のショパン国際ピアノコンクールで公式ピアノの4台の中に含まれ、ファイナルに残った何人かが選んでいた事で脚光を浴びました
私は2016年頃に、藤原歌劇団の創設者でもある五十嵐喜芳(いがらし きよし)先生のお宅で、このファツィオリのもう少し小さい家庭用のピアノを弾いたことがあったのです
当時伴奏していたソプラノさんが、五十嵐喜芳さんの娘でソプラノの麻利江先生に習っていたので、レッスンの伴奏について行ったのですが
せっかくピアニストが来てくれるなら良いピアノがあるから、と喜芳先生のお宅の方に呼んでくださって、ファツィオリでレッスンをしてくださったのです
とてもタッチが軽くて、音色が明るくて
イタリアオペラの伴奏でしたが、
「あなたファツィオリが合うわよ
」
」と言ってもらえ、天にも昇る気持ちになったことを覚えています
何人がピアニストが弾いたそうですが、人によって良さが出せない方もいるそうで…
そんな思い出があったので、日曜は
ファツィオリは私の楽器
くらいの気持ちで、楽しみに迎えていました
(大好きなイタリアだし)
)でもね
フルコンサートグランドは、ちょっとワケが違いました
タッチは軽いのだけど、軽い中にもう1段階 細かなニュアンスが付けられそうななにかが、このピアノのアクションには含められている
この日はリハーサルが出来ない本番でしたので、舞台の20分間に私が感じ取ったのは、
ニュアンスがもっと付けられそう
という感覚だけで、実際に付ける事は叶わず演奏を終えた感じでした
演奏を終えた時には、
フォルテがうまく響かせなかった
と思っていましたが、客席で動画を撮っていただいたものを観たら、フォルテは結構でていました
むしろ、ピアノ(弱音)の方がもっと出来るハズなのに、と
舞台で聴いて感じるものと、ホールで鳴っている響きでは、自分の耳に誤差が生じます。
これが舞台の難しいところですね〜
もう少し長く、あのファツィオリをリハーサルからゆっくり弾きたいなぁ
楽器にどんな可能性があるのか探りたいなぁ
ピアノの夢は広がります
このファツィオリが入っている豊洲シビックホール
演奏中は壁が閉じていましたが、休憩中には開いて海が眺められるようになっています
テアトロ・ドルチェ・ジーリョ
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