目的地についた。



ココは有名な遊園地。



(ユキちゃんが ここまでサポートしてくれた。だから、後は私が。。。頑張ろう!)



その日、カオリは精一杯やった。



(今日は、自分らしくいれた。小6以来だ!)



(その成果として、彼と今日 何回か目が合ったけど逸らさなかった。あと、目が合ったとき、ニコッとできた。へへへ☆)



カオリはユキに感謝する。何か恩返しがしたい。



それくらい、あ・り・が・と。



帰りの電車でユキが話かけてくる。



「どうだった?」



カオリが返す。



「うん。自分なりには上手くやれた。ユキちゃん あ・り・が・と」



2人が一緒のタイミングで笑い出す。



ユキもカオリもお互いに親友どうしだと、認めあっていた。



(これが、本物の友達。)



久々にカオリの心は、潤った。



枯れかけていた花が、水を貰い 命を吹き返す。。。



それと、どこか似ていた。
皆で駅前に集合。



みんなそろった。



でも、仲間外れにされるのが怖くてなかなか 話しかけれない。



(もう、皆そろっているのに なんで ぼーっと してるの?皆、はやく 動こうよ)



カオリは思った。言いたくても言えない。



その時、ミナコがイライラしたように言った。



「いつまでウチら ここで 突っ立ってんの?」



ミナコもカオリと同じ事を考えていた。ミナコは皆に動くように促した。



カオリは、それに従おうとする。



しかし、ユキは動こうとしない。



「これから、良いことが起こるよ♪」



ユキがいう。



カオリは、もっともっと心配になる。



(え?!良いこと?あたしを仲間外れにするって事なのね。分かってるわ。)



時間が経つにつれ、カオリの想像は膨らんでいくばかり。



そして、カオリの鼓動も早まるばかり。



そんなことを考えたりしながら もう10分は経っただろう。



向こうから 3人の男の子の影が見える。


ユキが手を振る。



カオリはその3人がダレだろうと思う。(え!?ダレ?。。。。。リョウヘイ!!!)



ミナコも目を円くしている。それは、リョウヘイと2人の男子のクラスメイトだった。



「じゃっ、皆そろったことだし。行こっか♪」



ユキが言う。皆、動き始める。



カオリは考える。



(何故こんな事になったの?え?は?)



カオリの頭の中はぐちゃぐちゃだ。



皆で電車に乗りはじめる。そして、電車の席に座る。



まだ、カオリは悩む。



(ん~~~?????)



そんな折、ユキが話しかけてくる。



「びっくりしたでしょ。」



「うん。。。」



「カオリちゃんが リョウヘイの事好きなのバレバレ☆」



図星だった。カオリは何て答えて良いのかわからない。



「え~~。。。。。」



これを言うのも精一杯。



「ミナコちゃんもリョウヘイの事好きなんだって。私は二人ともガンバって!!!って言うけど、本当はカオリちゃんの味方なんだから☆」



続けて ユキが言う。
「ライバルに負けるなヨ!!!」



カオリの目から、涙がでてくる。



これが、本当の友達だと思った。



「なに、泣いてるの???今日はリョウヘイと一杯楽しんで!ね?!」



さらに、カオリの瞳から涙が溢れ出してきた。
今日は、カオリにとって 初めての夏休みの部活。



でも、カオリの父と母は共働き。カオリが学校へ行くのを 見送ってはくれない。



カオリが普通の女の子より 内気なのは そのせいでもあるのだろう。



でも、ただ一人 見送ってくれる。。。それは、タクヤ だった。



タクヤはカオリの自慢の兄。とても、優しい。



「お兄ちゃん、行って来るね」



「行ってらっしゃい」



カオリはテニス部に所属している。



1年生が3人、2年生が2人と少人数。その分、部の雰囲気も和やか。



一年生のメンバーは カオリ、そして ミナコ と ユキ だ。



周りからみれば、その テニス部の三人は仲良し。



だけど、それは違った。



ミナコとユキだけ いちゃいちゃ? して、カオリを相手にしてくれない。



カオリは孤独だった。



先輩も二人 仲良しだから 先輩とも話せない。



小学生の頃 カオリは明るかった。なのに。。。何故?



自分自身でも分からない。どうして こうなっちゃったのかな。



そんな時、ミナコとユキが珍しく ニコニコして 話かけてきた。



「今度、あたしら三人で遊びに行かない?」



カオリは嬉しかった。なにより そのコトバを心待ちにしていた。でも、



少し不安。



(また、あたしだけ仲間外れにされたら やだなぁ)



そう考えると 二人の笑みが 怖くなる。恐ろしくなる。



もし、仲間外れにされても 一人で闘う自信なんてない。



カオリは そんな自分が嫌だった。



そして、当日がくる。