12/6 マチネ
『メンフィス』
新国立劇場中劇場行ってきました
久しぶりにがっつりしたミュージカルを見ることができて満足
椅子の堅さも気にならないくらい集中して見ることができました。
人種差別の話は、日本人(アジア系とか)がすると
わかりにくいものになってしまうことが多々ありますが、
この作品は充分伝わってきました。
初めて見てもわかりやすく、
HPのストーリーを把握するくらいで観ると更に楽しめると思います。
では、ネタバレありの感想です。
山本耕史さんの舞台は初めて見ましたが
やはり上手い俳優さんですね。
ちょっと単純なヒューイという白人男性をそのまま演じていて
ヒューイの人となりがこの舞台ですべて伝わってくる
いい人なのだけれど、考えが浅く、思ったまま行動してしまう。
でも自分がそういう人間だとわかっている
そんな白人ヒューイを初めは避けていた黒人達も受け入れ始める
徐々にできてきた絆、信頼に温かいものを感じるけれど
やはりそんなに上手くはいかない。
時代、地域もあるのだろうけれど、
フェリシアへの暴行は人種差別のひどさを痛感する場面でした。
一幕目の最後で歌う「Say A Prayer」は一言も話せなかったゲーターが
初めて発する言葉
魂の叫びであり、願いであり、祈りが本当に心に響きます
もう辛すぎて
もの凄く揺さぶられ、滝のように涙が溢れてきました。
米倉さんの歌声素晴らしかった~
(遠目で上原理生さんに見えてしまった~(^^;))←小声
もうここからはずっとウルウルしたまま
みんなが思い合っているのにその思いがからまわりしてしまうのが辛い
フェリシアとヒューイはニューヨークに行くことになるけれど、
バックダンサーはおいていくように言われる
それが許せないヒューイ
フェリシアはかまわず行こうとする
「どちらが黒人かわからないな」というヒューイに
「あなたは選べるけれど、私は選べない」という言葉
もう、ぐさっときますね。
この言葉で、彼女の選択は間違いないんだと
強く生きてほしい、成功してほしいと思わず願ってしまいました。
最後はそれぞれの良い形で終わるし、
そこに信頼、友情が生まれているからこそ
ストレスなく帰れます(^^)
歌は皆さんうまい人ばかり
これってR&B?という歌い方もありますが、
それはそれで歌自体がうまいので全然OKでした
というわけで、今週もう一度観に行ってきます♪