前記事にも書きましたが、
会場がこじんまりしてどこから見ても近い感じ。
舞台も狭く、こんな狭いところに6人がずっと出っ放しなの??
とちょっとビックリしました。

何しろ、小劇場のミュージカルは高円寺の「座」以来…
っていっても、子供の友達のミュージカルですが(^-^;



席につくと舞台が本当に近い!!

そうこうしているうちに始まり
暗い中で、北朝鮮の捕虜を護送するよう命令される南の隊長ハン・ヨンボム


船の中で、北朝鮮の捕虜と護送していた韓国兵が立場逆転
武器を奪われヨンボムが囚われの身に。

ここまでが意外と長く、戦いの場面なので、子供には怖かったようです。
舞台が近い分、とても臨場感あふれてました。



どのシーンか忘れてしまいましたが、
かなり早いシーンで、スンホ役のチョン・ソンウさんが涙を流しながら
セリフ&歌っていて、その演技に引き込まれました。

ラストのシーンでは涙がボロボロ落ちていて
こちらもボロボロだったのでもう胸いっぱいでした。


この役をリョウクがするんですよね。
ソンウさんがいいだけに、どうかなって思いますが
リョウクにあっている役かもとも思いました。
リョウク回も楽しみです。


ここからは完全ネタバレです。




とても印象に残っているシーンがたくさんありますが、
まず、ホッコリさせられるのは、
スンホに女神を信じさせようとあれこれみんなで協力するシーン。

彼に女神さがいると信じさせる南の隊長のヨンボム(チョ・ヒョンギュン)


ちょっとお調子者ででまかせを言っている姿は、憎めないキャラなんです。

演じているヒョンギュンさん
歌、上手いです。

「サリエリ」にでていたんですね


北の隊長は、スンホに女神様を信じさせるため
不器用なのに一生懸命嘘をつこうとしている姿が
とてもコミカルで面白かった



スンホもちょっとおかしなキャラで、とてもかわいかったです。


初めは敵味方でいがみ合い、味方同士でもだましあったり傷つけあったりしていたのが、
女神さまがいると信じることで、秩序あるルール作りをします。
喧嘩をしないとか・・・
みんなで分け合うとか・・・
これによって敵味方が人としてまとまっていくんですよね。
徐々に変わっていく兵士たちの姿が上手く描かれていました。

余談ですが、秩序あるルール作りの話は
フランスの小説家ロマンガリが経験したドイツ捕虜収容所の実話をモチーフに
書かれたそうです。
パンフレットにかいてありました(^-^;


楽しくてかわいらしい場面の中にもホロっとするところがあります。

兵士たちはみんなそれぞれ自分の女神様を思い浮かべるんです。
好きな人だったり、
子供だったり・・・

一番泣けたのは、北朝鮮の隊長が女神様と話しているシーン


不器用で真面目、
すでに戦争で多くの人を殺してきてしまったイチャンソプ(ジン・ソンギュ)

こんな彼が、女神さま(母親)になんでこんな風な生き方をしてしまったのかと
問いかける。

お母さん(女神)は
自分がそういう風に育てたのだと。
死んでほしくないから。
人を殺してでも生きていて欲しかったと。

本当は人を殺したりしたくなかったんですよね。
そういう立場にいたから・・・

お母さんの気持ちもわかるし、チャンソプの気持ちもわかる。
思わず涙が出てしまいました。


そして最後の場面
実は、スンホは騙されたふりをしていただけということが
わかります。

女神様はいない、信じていないスンホの前に
女神さまがあらわれ
スンホの頑なな心を溶かしていきます、
スンホがみんなのために頑張るシーン
本当に泣けてきます。

北と南の兵士がお互いの国へと旅立つ場面
お互いに握手をしながら
「もう会わないほうがいいな」と北の隊長

でもまたこの戦争が終わったとき、再会しよう、してほしい!
どこかでそれを望んでいる兵士たちと私たち観客
だったのかな


南と北の話は簡単に語れるものではないと思いますが、
そんな中、希望が持てるハートフルなお話しでした。

字幕を確認しながら演技も見ていたので、
勘違いもあるかもしれません。
何かありましたらご指摘ください。




全員、歌が上手いし、演技もうまい。
背が高いし(←これスキ)
韓国ミュージカルの層の厚さをまたまた感じました。

上のプロフィール写真より、実物はもっと素敵でした。





小劇場系の韓国ミュージカルを初めてみました。
ハートフルなミュージカル
みんなに見てもらいたいし
観客がたくさん入った会場で演じてもらいたい!!

金額については言いたいことが山ほど!
席により金額変えたり、
リピーターチケットもう少し安くしてもいいんじゃないかと。
昨日会場で売っていたチケットはたったの1000円引きです。

半額にしてでも、客席埋めましょうよ~

そのことについては
マッコン終わったらあらためて書きます。