こんばんは
今回は病理診断についてまとめますまだ自分の結果は出ていないです!
ちょっと重くて怖い内容なので、見たくない方はそっ閉じしてくださいね
円錐切除術の病理診断
病理診断は円錐切除で得られた標本を腹側で切り開き、通常12等分します。そのひとつひとつから切片を切り出して染色し、頭微鏡で観察して診断します。
ちょっとグロテスクやねwごめんなさい🙏
病変がすべて切片内にあれば完全に切除したことになりますが(断端陰性)、もし切り出した端に病変が残っていれば身体にも病変が残っていると考えます(断端陽性)。
CIN3で断端陽性になる確率は20〜30%というデータもありますが、閉経後のほうが奥の子宮内腔側にがんが広がりやすいことから、断端陽性になる可能性が高くなります。
ただ、断端陽性であっても切除する場合の熱で残っている病変は焼けてなくなることもありますので、注意深くフォローアップしていく必要があります。
病理診断後の治療
断端陰性の場合
切除した組織内で見つかった前がん病変が扁平上皮がん系である場合と、上皮内腺がん(腺がんの前段階)の場合で異なります。
【扁平上皮がん系】
円錐切除術で治療は終了。ただし定期検診と経過観察が必要。
円錐切除術で治療は終了。ただし定期検診と経過観察が必要。
【上皮内腺がん】
上皮内腺がんでは、切除した部分から離れた場所にがんが存在している確率が高いことがわかっている。そのため、単純子宮全摘出術が第一選択となる場合が多い。
上皮内腺がんでは、切除した部分から離れた場所にがんが存在している確率が高いことがわかっている。そのため、単純子宮全摘出術が第一選択となる場合が多い。
断端陽性の場合
断端陰性と同様に扁平上皮がん系と、上皮内腺がんの場合で異なります。
【扁平上皮がん系】
経過観察もしくは再度円錐切除術、単純子宮全摘出術を行う。
子宮側の遺残病変がCIN2以下であれば、61%は経過観察中に自然消失するとの報告もある。
CIN3の遺残や再発は円錐切除術やLEEPを再施行し、病理組織学的診断を行うことが重要である。
【上皮内腺がん】
単純子宮全摘出術を行う。
オイラもこれまでの組織診では扁平上皮がんと診断されていたけど、その確定診断もされるということですな
ちなみに「単純子宮全摘出術」は一番狭い範囲で子宮を取る方法で、生理やPMS、子宮の病気の心配がなくなるというメリットもあって、あえて取る人もいます
円錐切除後の再発
円錐切除術後の切除断端陽性例での再発率は9~16%、切除断端陰性例での再発率は2~4%と報告されています。
円錐切除後は切除面の傷がきれいに治ってから(通常3か月くらいかかります)細胞診でフォローしていきます。
再発した場合はその程度により経過観察か再度円錐切除を行うか、子宮全摘出術をするかを決めます。
子宮頸がんは手術のあと2~3年以内の再発率が高いとされているため、この期間内の経過観察は頻度高く検査を行います。
また、手術後5年以上再発がない場合も、治療に伴う合併症や閉経などによって生活の質(QOL)が損なわれる場合があるため、経過観察が必要とされます。
再発に関してはHPVワクチンを接種している人は、7〜8割再発率を下げられるというデータがあるので、打っている人はある程度は安心かなと思います
円錐切除後の後遺症
円錐切除後の後遺症として、1%程度の確率で子宮頸管の狭窄があります。
これは傷を治す過程で頚管が閉じてしまうもので、深く円錐切除した場合やクラミジア・淋菌既往などの要因がありますここでもクラミジア…どんだけ!
だから円錐切除後は生理が来るか(血が出てくるか)をしっかり確認する必要があるのですね
以上です
怖いことばっかり書いてしまってごめんなさい
病理診断の結果を知るのはもちろん怖いです
でも悪い想定もしておくことで楽観的になれるというか、耳を塞いでしまうよりも受け止められるかなと思ってます
結果はわかり次第報告します
それでは♡
▼参考にさせてもらったサイト
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