自分を大切にできた人だけが、介護ケアの次元をこえてゆける
私達が正しいと思ってケアしていることが、相手にとって苦痛なのは本当に奇妙なことだとおもいますケアの内容が、学んできたことだから、、教えられたことだから、、ということでこれで正しい、常識だと考えているのは”本当”でしょうか?相手がとても嫌がって、抵抗しているのに、、、?例えば、おむつの中が汚れていたとしたら自力では取り替えられないのだから、ここで取り替えなかったら不潔になり放置しすれば尿路感染が起こる危険がある、、放ってはおけないこんなふうに誰でもケアをする時の根本の意識にこのような思考になるのでは、、、すでに頭の中には「この人はどっちみち抵抗するから無理にでもおむつを取り替えてあげなければ」という構図があるのではないでしょうか今までの体験から、そう考えるのは正しい、という証拠もあると考えるのではないでしょうかですがここでもう一度考えてみたいとおもいますその人はおむつを取り替えることに、今抵抗していますケアする側も、はなからそうであろうと捉え、抵抗する相手に半ば強引にケアに入ろうと取り掛かります強引に手を引いて、トイレへ連れて行く、、ズボンを下ろしておむつを確認しようとしたところで、相手からの激しい抵抗にあい、ひっかかれたり叩かれたりするかもしれませんでもこれもよく思い出してみると、そうなるだろうなって頭の中で予想がついているとおもいませんか?頭で考えていた創造のとおりになってますここで最初からケアに対する固定概念をとりはらい、ケアの道をゆく人なら誰でも唱えたことのある、「相手を尊重する」ということを素直にみてみます相手は嫌がってます ここを尊重してみますこの時点で、今までのケアの常識の概念たちが頭の中で騒ぎ立てるかもしれませんでも落ち着いて、真剣に「嫌がっていること」を尊重しますこれが出来ている人が少ないと思いますそうやってしばらく観察しているとなぜ嫌がっていたのかみえてきます見えない場合は誰かとなぜ嫌がっているのかあとでよくディスカッションしてみてください思考にとらわれずに、なぜ嫌がっているのかが見えてきたら、もう締めたものです相手はもしかすると何度も何度も強引な扱いをうけていたので身を固くしてしまっているのかもしれませんこちらが良かれと思ってしたことが、相手にとっては苦痛に感じていた、、しかもそのことに気がついていながらケアをするのは、どれほどのストレスでしょう感情や感覚を無にしたくなるのも仕方ないのではないかとおもいます相手はそのケアの苦痛に対して、当たり前の反応として抵抗していたのです 心を開いて、自分も同じ立場なら確実に抵抗するでしょう繰り返し繰り返し受ける苦痛に対して、だまって受け入れているほど心に余裕が在るとはおもえませんある意味スピリチュアルな見方によればその人はそのような扱いを受けることで前世や過去のカルマを解消している見方もできるかもしれません確かにそれもあるのかもしれませんただ、そうであったとしても大切なのは今、自分がどう感じているかだとおもいますケアをしていて、つらいと感じるならば、その落胆を処理する必要があります抵抗している相手に対して、もうこちらが危害を加えることは絶対にしない、と安心してもらい安心できる相手であると感じてもらう必要があるのではないでしょうか相手に安心して、始めて介護の手を受け入れることが出来ます相手が認知症であれば、認知症でない私たちケア側の常識とはまったく違うことを理解して歩みよる私たちの常識という抵抗を取り払って、真実を見たケアをしていきたいなとおもいますケアは、一人ではできないな、といつもおもいますみんなで、チームで、力を合わせてやらないとできないんだなってケアする側の一人ひとりが相手のことをまるで自分をケアするように尊重して見ることができるとお互いに満たされるケアになるのではないでしょうかケアする方もされるほうも、どちらも必ず同じだけのことを受け取っているとおもいます一方的にあげているのは、必ず陰と陽があるこの世界の仕組み上、成り立ちませんどんなケアをしていくか、もっと自分に目覚めて意識する人が増えてくれれば介護のお仕事にもっと光があたるとおもっていますはじめのステップ、いちばん大切なのはやっぱり自分を大切にすることだとおもいます自分を捨てて、人のために奉仕する、、、とても素敵なことだとおもいますでもそれは、本当に自分を大切にしている人だけができることです ご利用者を尊重し、大切にする心の余裕は、まず自分自身を尊重し大切にしよう。 自分自身を尊重し大切に扱えていないと、相手を尊重し大切に扱うには無理がきて辛くなっちゃうから。— りょこぴー@介護属性ナース (@ryocopy9) November 18, 2021最初に自分を理解し認め、とことん大切に扱ったからこそ自分という比重がうすくなり他者の比重が分厚くなっていくからですまずは自分を大切にする、がケアをするうえで本当にいちばんの根底にあるとおもってます自分を尊重し、大切にできないと相手のことも尊重し、大切にすることはできないんですよね〜私は看護師なので相手を本当に尊重するケアができた時、介護施設での看護も本当に意味を持ってくるとおもいます10年前、20年前の常識はどんどん変わってゆきます相手を尊重することで、こちら(ケア側)のためのケアではなく、本当に尊重された相手のためのケアは必ず受け入れられるとおもいます今日も読んでくださり、うれしいです♡ありがとうございます!りょこぴー