ふと夢から目が覚めると、
涙が頬をつたっていた。
訳も分からぬままに机にうつ伏せになっている自分の身体をゆっくりと起こす。
風で揺れるカーテンの隙間からゆらゆらとまぶしい光が差し込む。
朝日だ。朝が来たんだ。
窓が少し開いている。
そこから入り込んだ風は少し冷たさを帯びていた。
頬の一点がすっと冷たくなる。
私、泣いてたんだ。
ふと昨晩の事を思い出す。
癒えないような複雑な私の感情。
消えないような複雑なあなたへの感情。
すべてを無理に受け入れようとする感情を抱いて、朝の支度を始めている私がいる。
そこへ朝日が差し込む。
まぶしい光と共に、ふと
彼はどんな思い出この朝日を見ているのだろう。
そう不思議に思った
今日からは今までと違う日々になるだろう。
けれど私は、前を向く。
